ガガガ文庫<br> 筺底のエルピス8 -我らの戦いー

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ガガガ文庫
筺底のエルピス8 -我らの戦いー

  • ISBN:9784094532388

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内容説明

終わらせてなるものか――。

殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれる脅威と戦ってきた三つの組織は、月の知性体《一二〇》からの電子的侵攻を一時的に封じ、ワームホールゲートの管理権限を失う危機を土壇場で回避した。

それでも世界は、依然として崖っぷちにあった。百刈燈をはじめとする三名の依代が再び肉体を乗っ取られるまで、およそ五十日しか残されていないうえ、白鬼を宿した朋之浦結を奪取すべく、《一二〇》が地上侵攻してくる可能性すら高いのだ。状況を打破する唯一の道は、白鬼の所在を秘匿したうえで、時間切れまでに《一二〇》との和睦を果たすことのみ。

月を目指すロケットが突貫工事で準備され、少女たちが夜空の逃避行を続けるなか、ゲート組織たる《門部》、《ゲオルギウス会》、《I》にて可能な限りの準備と再編が進み、かつて敵だった者まで含め、戦力が続々と集結していく。そんな彼らの前に圧倒的絶望の光景が立ちはだかるとき、集った“我ら”は、いかに戦い抜くのか――。

人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。終焉に立ち向かう、一致団結の第8弾。

※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なっぱaaua

47
最高。衝撃の前巻読んだのが4年前だったか。今巻は今迄出てきた登場人物達に少しずつスポットライトを与えて前巻までの内容を思い出させてくれる内容になっている。そしてジェットコースターの様な物語ではあるのだが今巻は今迄で一番静かな内容だったのではないか。それでも人は死ぬけどさ。次巻最終巻の最終決戦。天之御中主神との対決or和平。最後の盛り上がりをどう描くのか期待でワクワクする。ライトノーベルレーベルだけど表現もラノベ的ではあるけど圧倒的なガチSF。SF好きは読むべき。いや全人類読んで!そして最終巻早く刊行して。2025/05/16

本の蟲

21
人類終了のお知らせ連打。毎度のことながら「これ以上はもうないだろ」と思わせる絶望展開の重ね掛け。日常の影で「鬼」と戦うよくある退魔もの、と見せかけて1巻からガチンコSFだったが、異星知性、ある種のbotとの対話交渉ってどうするんだ。殺戮因果憑依連鎖体の正体も楽しみすぎる。マーシアンズは随分作者に優遇されてるが、可愛いからわかる。驚いたのは「彼」の再登場。酷い目に合えと思っていたけど、充分あったようなので許す。超絶面白いSFなんだけど、大型書店はしごしてようやく買えたよ。もっと冊数入荷しろ。もっと流行れー!2025/04/20

ABCorenge

9
最終章の前巻。ラストにピークを持ってくるため、今回は下準備や根回し、重要キャラの動向などにスポットが当てられている。壮大なラストになりそう。最初はただの異能バトルかと思ってたのに、捨環戦から怒涛の展開に。次巻はよ。2025/05/23

マヌヌ2号

7
人は意味がなくても生きるものだと思っている。絶対的意味の有無に依らず、継続し繋げる。前にはイヤんなることばかり、でも横にはともに生きる気心知れた人たちがいて、後ろには多くの人が生きてきた思い出がある。物語前半部での、線路の継ぎ目を持ち出しつつ語られたエピソードは実に印象的だ。彼らは、何度挫かれようとも、「自分にできること」を懸命に考え抜き、諦めることなく前を向く。そんな人々のしつこさとズルさを体現するかのように、“アホ妹”はカミサマにこう嘯くのだ。“あとさ、君は、ヒトを、人間ってものを、舐めすぎてる”2025/05/14

nas

6
【オススメ】最高だった。やっぱこのシリーズは良い。次が楽しみすぎる2025/04/22

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