内容説明
終わらせてなるものか――。
殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれる脅威と戦ってきた三つの組織は、月の知性体《一二〇》からの電子的侵攻を一時的に封じ、ワームホールゲートの管理権限を失う危機を土壇場で回避した。
それでも世界は、依然として崖っぷちにあった。百刈燈をはじめとする三名の依代が再び肉体を乗っ取られるまで、およそ五十日しか残されていないうえ、白鬼を宿した朋之浦結を奪取すべく、《一二〇》が地上侵攻してくる可能性すら高いのだ。状況を打破する唯一の道は、白鬼の所在を秘匿したうえで、時間切れまでに《一二〇》との和睦を果たすことのみ。
月を目指すロケットが突貫工事で準備され、少女たちが夜空の逃避行を続けるなか、ゲート組織たる《門部》、《ゲオルギウス会》、《I》にて可能な限りの準備と再編が進み、かつて敵だった者まで含め、戦力が続々と集結していく。そんな彼らの前に圧倒的絶望の光景が立ちはだかるとき、集った“我ら”は、いかに戦い抜くのか――。
人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。終焉に立ち向かう、一致団結の第8弾。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本の蟲
18
人類終了のお知らせ連打。毎度のことながら「これ以上はもうないだろ」と思わせる絶望展開の重ね掛け。日常の影で「鬼」と戦うよくある退魔もの、と見せかけて1巻からガチンコSFだったが、異星知性、ある種のbotとの対話交渉ってどうするんだ。殺戮因果憑依連鎖体の正体も楽しみすぎる。マーシアンズは随分作者に優遇されてるが、可愛いからわかる。驚いたのは「彼」の再登場。酷い目に合えと思っていたけど、充分あったようなので許す。超絶面白いSFなんだけど、大型書店はしごしてようやく買えたよ。もっと冊数入荷しろ。もっと流行れー!2025/04/20
nas
5
【オススメ】最高だった。やっぱこのシリーズは良い。次が楽しみすぎる2025/04/22
あるこる
4
遂に開戦! 最終巻への助走であり、広げてあった風呂敷を畳む巻で次巻が楽しみすぎる 色々と畳む中でめっちゃ好きだったのは伊吹の部分 伊吹の感じる気持ちやそこから最後に気づき繋ぐ選択する為の展開含めて完璧だろと言いたい 色々と過去キャラが登場するわけだが、過ちを直視させる為の存在として尺を与える所も個人的には好印象 そして謎は明かされず違いを認めながらも、対話の道を選ぶのは正にSF 台詞とかキャラ描写のラノベ感とこの本格SFの様な設定+思想溢れる言葉選びと地の文が最高2025/04/20
YSHR1980
4
最終決戦に向けて仕込みの巻、こんなに平和で良いのかってくらい穏やかで逆に驚く。終盤のピンチも、みんな大好き「人類を舐めるな」ムーブで最高にあがった。もちろん完結まで付き合いますとも。2025/04/18
不璽王
2
丸々一巻大風呂敷を畳む前の皺取り段階に費やしてる。早く風呂敷畳むところ読ませてくれ2025/04/26
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