内容説明
カランバスのもと元首にして真の主治医ニーナ氏率いる〈医療交流団〉一行が、竜医療先進国イヅルへ赴いた。目的は幼竜チューダの翼の治療法を聞き出すこと。そう簡単に教えてくれるとは思えないので、餌もちゃんと用意してある。竜の細胞を移植した目をもつリョウの存在だ。そのため成績優秀なレオやリリと一緒に赤点すれすれのリョウも同行したのだ。〈竜舞う国〉イヅルは、その名のとおり沢山の竜が訪れる豊穣の地。そこでリョウは治療のためにイヅルに降りた竜〈青のアルワン〉を見た。医療と人のあり方を問う、異世界本格医療ファンタジイ。/【目次】プロローグ/カルテ10 竜舞う国の、夜の目の医師/カルテ11 幻の竜の、幻の病/カルテ12 竜人の血と、青き竜の血/エピローグ 青の翼と、奇跡の翼
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
80
シリーズ4作目。祖国カランバスを飛び出し竜医先進国イヅルに向かったリュウ達交流団。読み始めは説明が多く感じられスローペースだった。今作は若手医師の卵達の活躍ぶりがメイン。小竜チューダをなんとか治そうとの思いは変わらない。後半の手術シーンは圧巻。想像でしかない竜の体内が目に浮かぶ描写の連続に一気読み。やはりこの作品は医療シーンがリアルでゾクゾクする。国や政治、医療問題や大人の事情が絡むあたりは現代社会と変わらず、風刺が聞いている。次作は一年後、また楽しみに待っていよう。2025/04/20
猿吉君
60
竜の医師団4作目、今回はアクションより治療メインでした。①悪役出てきました、最後の方でレクター博士しててにやり、また出てきそうです。②仲間キャラが増えていくのは楽しい、メイン3人組の結束も固くて良いです。④上下巻で大遠征とかして欲しいです。⑤医療ネタは真面目に書かれてます。点数85/100→アニメ化しないのが不思議でならないぐらい映像映えしそうな作品、早く次が読みたいです。2025/12/15
さつき
55
いよいよ医療大国イヅルへ。リョウとニーナ師だけでなくお馴染みの仲間も一緒で良かった。思いもよらない展開でびっくりしましたが、ラストシーンの素晴らしさにうっとり。幼いものへの優しさ、思いやりに溢れた青の竜アルワンの未来が明るいものでありますように。そしてチューダの健やかな成長を祈ります。2025/05/04
すがはら
45
多くの竜が集まるヤポネの国イヅルにやって来ました。国民全員が医療の知識を持っていて何かあったらテキパキ動けるというのが凄い。竜の行動次第ですぐに大惨事になるのだから、竜の生態や体調は日頃から皆の関心事項なのでしょう。それにしても血に弱い医者って大変そう。レオが血を見ないですむ分野を見つけられるといいけど、なまじ優秀だから逃げられないなんてお気の毒。今回のテーマ、優生思想の闇は深いです。ただ、手術で治せるもので、しかも先天性とは限らない障害まで排除するのは絶対にやり過ぎかと。クズリの再登場はあるのかどうか。2025/04/24
くたくた
42
4巻は一気に事態が動く。イズルに降り立ったいつもの面々、竜医療最先端の地は、しかし苛烈な血統主義に支配される国家だった。そして、密かに蔓延りつつある優生思想。自分の出生についての暗い思いから、それに揺さぶられるリョウと、カラカラと笑い飛ばしながら蹴散らかす〈赤の人〉ニーナ氏(女性だということを、読んでてしょっちゅう忘れる)。優生思想についてはだいぶデフォルメされているかな、と思ったけど、医療者の熱い思いは存分に伝わった!2025/10/17




