角川文庫<br> 後宮の検屍女官7

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角川文庫
後宮の検屍女官7

  • ISBN:9784041157145

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内容説明

大きな嵐が近づく宮城では、帝が崩御間近にあるという噂がささやかれていた。玉座の交代が起これば自身の身にも危険が迫る延明(えんめい)は、ひとまず宮中にひそむ間諜の捜索を急ぐ。
「桃花(とうか)の父・羊角莽(よう・かくもう)に、桃花以外の『子』がいる――」
調査書から判明した事実。この人物こそ間諜なのではないか……。桃花を傷つける可能性に揺れる内心を振り切り、延明は調査を続けていた。

そんな折、嵐の去った後宮では二つの死体が見つかった。一つはかまどの中で発見された女官の焼死体。もう一つは古い作業場で自死した宦官の死体――。
事件性はないと判断されたが、その死体には不審な点も多く……?

互いに特別な絆を深める延明と桃花が向き合う先は――。
不穏な政権の影も渦巻く、大人気中華後宮×検屍ミステリ、第7巻!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kei302

49
帝のご崩御が近いらしい。崩御と共に太医もその死に殉ずるなんて…。華允が扁若を心配してるのかと思いきや、代替わり後の内廷には延明はいないことを「……寂しくなります」とつぶやく場面が印象的だったシリーズ第7弾。亮が養育を始めた春風の話と愛玉と黄陽牙の話が哀しかった。だれかを傷つけないためになかったことにする。虞美人さんの決断には胸を打たれました。とても強く、そしてとてもやさしい。2025/01/08

坂城 弥生

44
桃花の親族が間諜なのか?との疑問は嵐の夜の死体発見とともに後回しになっていまだ分からず…2025/01/17

はなりん

42
シリーズ7巻。後宮で起こる事件や事故。検屍を通してその真相を解明していく。間諜が検屍の知識を持っている事で桃花の家族ではないかと葛藤する延明。夜毎、桃花とひと時の時間を過ごす延明の心の内が甘く切ない。桃花も自覚は薄く元々の性質の部分もあり反応は薄いですが、延明を特別に大切に想っているようで、延明に伝わっていないのがもどかしい。事件の調査で宦官の置かれた状況や扱い、想いや負の感情がクローズアップされ、それらと延明の想いや立場がシンクロして哀しく切ない展開でした。政局は不穏なまま進展はせず続く。2025/08/17

まそお

40
延明さんと桃花さんの距離がむず痒くて楽しかった~。次巻も楽しみ!2025/01/07

ヘビメタおやじ

38
面白かったです。今回は死因偽装二件でした。どちらも現代社会では考えられない動機ですが、こういうところで古代で中国後宮という設定が説得力を生んでいます。現代で書いてしまったら、ちょっとアクロバット過ぎるでしょう。しかし、この巻では間者は正体を現しません。またもや、最後は出火で終わります、今度は反乱ですが。いよいよ新たな展開の予感です。8を待つしかありません。それにしても、延明の桃花への思いが辛すぎます。2025/08/21

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