内容説明
“奉行の隠密”沢村伝次郎に南町奉行の筒井政憲から直接命が下る。それは「永尋ね」――迷宮入りとなっている五年前の強盗殺人事件だった。湯島横町にある長屋の大家が殺され大金を盗まれたという事件だが、下手人は消え、事件は未解決のままだった。探索に難航する伝次郎。小者の与茂七、粂吉と共に下手人の行方を追う伝次郎。はたして「消えた下手人」を捕えることができるのか――。人情が心に沁みる待望のシリーズ第十四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
15
2024年12月光文社文庫刊。書き下ろし。シリーズ14作目。地震で千草さんのお店がなくなってしまった。今回は、事件解決よりも、この先の伝次郎たちの行く方が気になってしまった。どうなるんだろうと気にかかります。おそらく船頭さんに戻るんじゃないかな。違うかな。2025/01/31
陽ちゃん
5
シリーズ14作目。今回は船頭としての伝次郎の活躍がなくて、ちょっと残念。沢村家の小者与茂七の成長が嬉しい巻でした。そして、妻千草の小料理屋が火事の類焼で燃えてしまうという災難も降りかかります。心で泣いて顔で笑う千草が心から笑える日が来ることを祈ります。2025/01/02
犀門
1
No.017★★★☆☆2025/03/04
goodchoice
1
千草の店が火事で焼失。江戸時代にはままある事だったのだろう。しきりに奉行がそろそろ退任するような雰囲気をだしているのは次への布石か。また船頭に戻るのも面白いかもしれない。2025/01/22