内容説明
北本所の侠客一家に、仇敵の勢力が急襲をかけた。双方とも親分を失う大抗争だった。と、そこに居合わせなかったやくざの一人が殺された。折から人手の足りない南町奉行所では奉行の筒井和泉守が「奉行の隠密」となった沢村伝次郎に探索を命じる。強面、狂暴なやくざたちを調べ上げた伝次郎が、“仁義なき戦い”の果てに見たものは……。涙こぼれるシリーズ第六弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
88
剣客船頭26作目「隠密船頭」(第二期)6作目 2021.01発行。字の大きさは…中。 南町奉行・筒井和泉守政憲の求めに応じて、奉行の私的な内与力として、奉行所の探索に係わることとなった元定廻り同心・沢村伝次郎の人情剣戟物語です。 此度、浅草聖天町を拠点にしている侠客やくざ鳥越の虎蔵一家の一の子分・辰吉が、北本所を縄張りにしている源森の常三郎一家の一の子分・忠次郎に殺されたことを知った虎蔵は、組の者を引き連れて常三郎一家に殴り込みをかける。🌸続く→ 2021/04/02
とし
68
隠密船頭「男気」6巻。伝次郎の小者・粂吉と与茂七が良い助をしていますね。2021/07/05
ひさか
11
2021年1月光文社時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ6作目。通算26作目。侠客たちの抗争事件を調べる伝次郎のお話。伝次郎たちの地味というか長引く捜査に付き合うのがしんどかったです。ラストの伝次郎のふるまいは、これからの動きを示唆しているのでしょうか。うーむ。2021/03/07
犀門
4
No.087★★★☆☆残る命が僅かだからと「男気」を発揮して下手人を放免?。涙などない。納得出来ないぞ。2021/07/28
Suzu
3
隠密船頭シリーズ第6弾。やくざ同士の斬った張ったの事件を伝次郎に探索を命じられる。互いが庇い合う、別に美しい関係だとは思わなかったが。それにこのカタのつけかたはお奉行は本当に納得するのかと思った。そして次巻を読む。2021/11/23