内容説明
裏切者はだれだ?
山で修行をつんだ<青の読み手>ノアは、めきめきと秘術の腕をあげていた。
そんなおり、北の大国ザスーンで反乱が起こり、皇帝一家が殺されたとの一報が入る。
ノアたちはこの政変の背後に、世界をほろぼすために復活するといわれたレトの存在を予感する。
しかし、生き残りの皇子アレクセイがあらわれたことで、事態は一変する。
『青の読み手』『紅の魔女』に続く
1冊の本をめぐる長編ファンタジー第3弾。
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まるで目の前にいるように、アレクセイのつめたい息がノアの頬にかかった。
アレクセイの黄色い瞳の中に、ノアのこわばった顔がうつっている。
「おまえがレトか」と、ノアはうめいた。
うすいくちびるをゆがませ、アレクセイはノアにいった。
「わたしはサロモンの生まれ変わり。レトは、おまえだ。自分の名前を、まだ思いだせないのか?」
(本文より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
79
シリーズ3作目。ザスーン帝国で反乱が起きる。レトの生まれ変わりも誰だがわかり、より混乱を招いていく。『行間を読む』大切さを知ったレト。シドとサンドラがいて心強い。気が強いセシルも苦労を重ね女王として成長してきているな。レトの気になる夢も今後どう影響していくのかますます目が離せない。2023/10/13
ゆのん
54
【シリーズ3作目】サンドラとの修行に励むノアだが、立て続けに危機が訪れるシリーズ3作目。サンドラの弟子・イリヤや、女王の結婚相手候補の皇子・アレクセイ。国教会の長・ヒウスなどの新キャラの登場でますます面白くなってきた。修行により秘術を使えるようになりつつあるノアだが、やはり子供。大人達の心配をよそに自ら危険に突っ込んでしまい、読んでいるこちらもヒヤヒヤしてしまう。『青の読み手』としての成長と、人としての成長も楽しみ。2024/03/13
すがはら
8
難を逃れた皇子の方が良い奴だと思うじゃないですか、普通は。ラノベだったらここでもっと色々盛り込んで、セシルと皇子の邂逅とかあるんだろうな。ノアを意識してしまうツンツン女王のセシルとノアの間には何か隠れた絆があるのでしょうか。都に残ったパルメザンは、きっとどこかで大きな収穫を得て、ノアのピンチにでも再登場するんだろうな。期待してます。皇子が黒幕なのか、その背後に更に何かあるのか。そしてロゼはどうなるのか。急いで次へ進みます。2025/04/06
ひろんこ
7
本当に、このシリーズ面白い。どうなるんだろう?やっぱり手紙おおごとになったがなw次で最終なんだよな…ずっと読んでいたい。簡潔にまとめられていて、まわりくどさがなく登場人物も多いのに混乱しないのもいい。展開が読めないのもドキドキする。次回も楽しみ2024/02/20
よし
6
物語の後半で、シドから文章の読み方を教えられた後、ノアが今までサロモンの書が直接的な答えをくれなかった理由を悟ります。人形使いの術にかけられなくてもイリヤのように人の言葉に惑わされ、判断力を失うことは誰にでもあるのではないかと思う。私たちにも、シドが教えてくれたように様々なことを読み解く力が必要だということが、物語を通して多くの人に伝わるといいと思います。これからノアは青の読み手としての力量が増し、修行の成果もあってどんどん頼もしくなりそうです。次の巻が待ち遠しいです。#NetGalleyJP2023/07/19
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