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内容説明
中央アジアを訪れていた英国人のスミスは、現地で恋した薄幸の乙嫁・タラスを連れてイギリスへ帰った。父や母や兄弟に、スミスはタラスを紹介する。果たして家族の反応は……？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
70
楽しみにしながら長く読み続けている作品。今は失われた風物や文化。それが丹念な調査により緻密に描かれる。ページを捲り絵を見るだけで楽しい。結婚するタラスとスミス。トルキスタンからイギリスへ向かう。現在より異文化が遠い時代。スミスの家族の困惑。母の衝撃。それは当然の事だし、より強く排斥された可能性もあろう。イギリスでの二人の生活。故郷を離れても共に暮らすのが嬉しい。あのひとが育ったなら悪いところのはずはない。この感情は現代でも普遍だろう。故郷に戻ったアリも結婚する。お金で靡かぬマディナ。その心持ちが美しい。2024/11/24
ミキ
57
スミスさんとタラスさんは上手くいって欲しいですね。アリも結婚できてよかった。2024/11/20
天の川
55
久しぶりに乙嫁が読めて嬉しい…。今回の乙嫁はタラスさん。19世紀半ば、帝国主義の先鋭であるイギリスでアジア女性が偏見なく認められるわけがない…でも、スミスさんを追いかけたタラスさんの腹の括り方はハンパない。そしてフラットで穏やかなスミスさんのタラスさんとの結婚に妥協はしない姿勢が心強い。アジアにとって受難の時代だが、二人には幸せになってほしい。前半、船の守り神である猫とタラスさんの愛馬チュバルとの仲良しぶりにホッとさせられる。そしてアリ！幼馴染のマディナの向こう意気の強さが何とも可愛い。2024/11/20
ほのぼの
50
やっと出た15巻！スミスさんを追って行ったタラスさんのその後が気になって早く読みたかった〜。でも、やっぱりね。スミスさんの家族としては、そうなるよね。お母さんのお気持ちも分かりますよ。一方で前家のお義母さん。タラスさんの無事を知って涙する姿にもらい泣きしちゃった。今回はタラスさんの美しさとたくましさに魅了された。ロンドンのお屋敷でも刺繍をするタラス。慣れない台所でパンをこねるタラス。羊を飼うタラス。ホントに素敵な乙嫁です。きっと幸せになれるッ！2024/11/23
毎日が日曜日
50
★★★★ この時代の英国人とトルキスタン人？との結婚なんて大変なんて言葉じゃ足りないくらい大変だとしか思えない。2024/11/22
