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内容説明
英国人スミスと案内人アリが、アンカラへの旅を続ける頃、アミルの兄・アゼルは苦悩していた。生き残るために、カルルクの村を略奪すると決めた親族たち。その背後には、つぶし合いを狙うロシアの思惑が見え隠れする。一族への忠誠心と、妹アミルへの愛情、ふたつの板挟みのなかで、アゼルが決めた「正しい選択」とは……? 前巻までのラブ・コメディーから一転、全編に渡ってアクション描写が冴え渡る、戦闘群像の『乙嫁語り』第6巻!
1 ~ 1件/全1件
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(゜∀゜)つ本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
282
冒頭の背の丈比べをするカルルクを見て「そうそう!この時期の男の子の成長って、目を見張るものがあるんだよねー!」と、いきなり母目線になってしまいました。そのため、アミルがカルルクを大切に思うあまり過保護気味になったり、命がけで戦いに身を投じたりするたびに「良い伴侶を得たね、カルルク!!」ってな状態に(笑)物語は幼い夫婦の頬を緩ませるあれやこれやを追いながら、19世紀の中央アジアに生きる遊牧民族ならではの矜持を描いています。戦いに至るまでの流れが、アミルの兄アゼルの目を通して描かれ、実に読み応えがありました。2014/02/22
匠
215
騎馬での戦闘シーンが圧倒的な迫力で素晴らしく、森さんの画力をあらためて思い知らされた。12歳のカルルクと20歳のアミル夫婦の微笑ましい姿。13歳になった彼の子ども扱いされたくない、もっと男として夫として見て欲しいという切実な想いには、すごく共感させられた。まだまだ大人じゃないんだけど、すでに結婚し、命がけで戦うこともある彼らの世界では、その想いもより強いものなんだろうな。だけどそのエピソードの直後に筋骨隆々のアゼル(アミルの兄)見せられちゃったら、やっぱ大人の男はこうあるべきと思わずにはいられなかったよ~2014/02/16
抹茶モナカ
189
アミルの実家問題再燃。今度は村を攻め落としに来た。アミルの兄のアゼルが活躍。カルルクも成長の兆し。戦いを全編で描いていたせいか、スピード感が凄かった。2014/05/04
ぽいずんべりぃ
189
ふわぁーっお兄様かっこいーっっ!!アミル勇敢すぎるわー。カルルクは大人に一歩近づいてきましたねぇ。次巻はスミスさん達かぁ…早く読みたい!2014/01/11
佐々陽太朗(K.Tsubota)
184
19世紀後半の中央ユーラシアはロシアの南下政策の影響に揺れる。遊牧民にとって所有する羊の数が資産なら、所有する馬の数は誇り。多くの馬を放牧する牧草地が足りないとなれば奪うのみ。その行為が正しいか正しくないかでは無い。そう思う部族がいるかいないかである。そう思う部族がいればそこに戦いが生じる。たとえそれが愚かな戦いであっても、降りかかる火の粉は払わねばならない。「夫が戦うなら私だけ逃げるわけにはいきません。私は妻ですから」と言い放ったアミルが清々しい。今年は午年。表紙を飾るアミルと馬の凜とした美しさを観よ。2014/01/15
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