内容説明
龍ノ原(たつのはら)に攻め入る附孝洲(ふのこうしゅう)軍から逃れた日織(ひおり)は、八洲に二つの三国同盟を成立させ、奪還する策を講じる。約定を結ぶため各々の国に三手に分かれ、日織は附道洲(ふのどうしゅう)へと向かう。だがその道中、原因不明の体調悪化に苛まれる。龍ノ原を離れたことで、龍の怒りにより下された罰なのか。漸く附道洲に臨幸するも、何故か国主から面会を拒まれてしまう。命賭す皇尊(すめらみこと)の旅路に待ちうける応(いら)えとは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
40
待ってました!だけどなかなかページめくれない。ひどいことにならないか心配で。シリーズ最新巻。息苦しい交渉が続く。皇尊というだけでは誰も額突いてはくれない。今作はひたすら移動して交渉する。交渉成立まであと少しというところまで漕ぎつけたのに!神に問う、人に問う。人心の怖さが身に沁みている日織は、だからこそ人の心にかけた!とてもよい結末だと思う。日織の不調の原因、次巻ではどうなっている?そして悠花は戻ってくるのか?龍陵の異変はどうなる?気になることが山ほどあるけど、クライマックスなのかしら。早く次が読みたい。2024/09/02
よっち
28
何とか附孝洲軍から逃れ、護領山を越えた日織。龍ノ原を奪還するため、周囲を取り巻く八つの国・八洲に、二つの三国同盟を成立させるべく策を講じ始める第7弾。反封洲国主・伴有間と逆封洲国主・末和気が計略の味方となり、重臣の小勢乙名、造多麻呂と共に各々の国へ約定を結ぶため三手に分かれたものの、附道洲の国主に会うことを拒否され、意外な真実を知ってゆく日織。彼女自身も思わぬ変化に直面しながら、一方で国主たちの助力が何よりも欲しい中で難しい決断を迫られる状況で、それでもあるべき姿に導いてみせた日織の想いが印象的でしたね。2024/08/28
ネロ
12
ついに発売日に予約してしまうまでに…。 いまだ龍陵は危機に瀕していて、日織、有間、乙名、空露、に分かれて約定を結びに奔走します。日織の不調に胃が痛くなるも、その理由を彼女の命の重さに繋いだのはなるほどなと。これまで自分の命にさして重きを置いていない危うさがあったのですが、悠花とその存在の為に生きて帰らねばと強くなった。龍の存在は相変わらず気儘なもので、今回は出番無し。つまり神にいくら祈っても、畏れても意味はない。全ては己の身の内からなるもので、常に己に問いかけよ、挑戦せよということなんですね。2024/09/04
不羈
9
天に為人を問い、天に赦しを問う。そういう作品。 読んでる最中は龍ノ国のカタストロフをイメージしてしまったけど、作者がこの先どういうストーリーを紡いでくれるのかホントに愉しみです✨2024/09/24
decomo
7
今回もなかなか過酷 でも光が見えてきた 日織の懐妊はどう繋がるのか いろいろ気になるところです あっという間に読んでしまったけれど次が待ち遠しい2024/09/01