新潮文庫nex<br> 龍ノ国幻想5 双飛の闇(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
龍ノ国幻想5 双飛の闇(新潮文庫nex)

  • 著者名:三川みり【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2023/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101802718

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内容説明

日織(ひおり)が皇位を全うすることを願い、悠花(はるはな)は「妻」の座を捨て、龍ノ原(たつのはら)を出立した。女として生きた姿を護領衆・悠火(ゆうび)に変えて、龍ノ原の北に隣接する逆封洲(さかのほうしゅう)へと潜入する。そこは若き国主・末和気(すえのわき)が治める豊かな国。だが、政(まつりごと)は、母の遠音(とおね)が牛耳っていた。日織が隣国との関係を築けるよう、知謀の才を尽くす悠火。しかしその頃、日織に不津王(ふつのおおきみ)が皇尊(すめらみこと)の譲位を迫る一触即発の危機が襲う!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっか

49
新刊。龍ノ原を出奔した悠花、追いかけたくとも不津王の侵略に備えなければならない日織。悠花を迎えた逆封州国主・末和気の成長、逆封州の決着。反封州の侵略に対抗する術を編み出さなければならない日織に、不津王の大きな誤算。今巻も分厚くて盛りだくさん!!読み応えがありました。龍ノ原の行く末がどうなるのか、次巻もめちゃくちゃ楽しみ。今巻が『双飛の闇』、次巻は『双飛の暁』。次巻は色々な人にとって、希望がいっぱいだと信じたい。2023/09/11

papako

41
悠花立つ!の巻。遠音の逆封州へ乗り込み、国主の和気に近づく悠花。何をするにも日織のため。健気な妻ではなく夫だわ。遠音の怖さが際立つけれど、和気の決断にホッとしてしまった。これで逆封州は日織の味方になれるか?不気味な不津王の動きも気になる。どうなる日織!2024/01/07

kagetrasama-aoi(葵・橘)

38
「龍ノ国幻想」第五巻。ここで終る?あんまりじゃない!でも副題を見ると五巻が「双飛の闇」で六巻が「双飛の暁」。対になった上下巻という構成。と言うことで詳しい感想は六巻で。それにしても不津王、最初は日織の対抗人物としてかなり良いライヴァルと思っていたら、読むに従って酷い男だなぁ!と認識が変わってゆき、今巻では気の毒な男として哀れみさえ感じてしまった。六巻では日織、悠花の二人のこれからを楽しみに読むけど、不津王に某かの救いがあって欲しいと思ってしまう。2024/02/28

よっち

30
女の身でありながら皇尊として認められた日織。その立場を全うしてもらうため、悠花は「妻」の座を捨て龍ノ原を出立、それぞれの運命が再び動き出す第五弾。もう戻らない覚悟で己の髪を切り擬態姿も捨て去って、護領衆祇従の悠火と名を変えて逆封洲へと潜入する悠花。今は附孝洲に身を寄せて依然として日織を認めず、皇尊として龍ノ原に立つことを画策する不津王とそれをそそのかす目戸。覚悟を決めた悠火が再び日織と出会う日が来るのかも気になるところですが、不津王の決断がどのような結末を迎えるのか、ここからの動きが気になるところですね。2023/08/28

kira

26
5巻。今回は登場人物の名前が何だか覚えにくくて人物像掴むのに苦労。日織の枷にならぬようにと姿を消した悠花の思いと行動が真摯で刺さる。逆封洲の内情、半ば予想してたけどその結末はなかなか容赦なくて重かった。そして不津さぁ…メンタル灰だね。どうあがいても根っこの部分がどうにもボンボンだから。民を思う気持ちも龍ノ原を導きたい気持ちも純粋にある。だからこそ戦慄する「神を畏れぬ」精神。皇尊に連なる高貴な血統で龍ノ原から出たこともなければまず出会えない不敬の具現化と引き込んだ自分にここで気づいちゃった絶望。続き気になる2023/09/27

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