内容説明
横須賀基地付近で殺人事件が発生。竜崎は米海軍犯罪捜査局からリチャード・キジマ特別捜査官の参加を認め、異例の日米合同捜査が始まった。その一方、同期キャリアで腹の内を見せぬ男、八島圭介が警務部長として県警本部に着任。八島には前任地福岡での黒い噂がつきまとっていた。合同捜査が生む軋轢、殺人事件の波紋。神奈川県警刑事部長・竜崎伸也は、頭脳と決断力で難局を打開してゆく。(解説・宇田川拓也)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みも
129
竜崎が神奈川県警本部刑事部長着任後の第2弾。今回は米海軍横須賀基地絡みで日米地位協定が大きな障壁となるものの、そんな政治含みの事案さえ易々と乗り越えてしまうその大胆不敵な手腕に感服するばかり。ただ大森警察署署長時代と比べると、なんだか窮屈そうに見えるのは僕の思い過ごしだろうか。阿久津参事官にやんわりと諫められ、現場に出たくてもブレーキがかかっている感じ。現場に出ない竜崎は面白みがないぞと思ったが、意外にもすっきりしたエンディングで、別格の面白さは健在。今回もどっしりと構えて竜崎を喰っていたのは奥様でした。2025/05/09
ゴンゾウ@新潮部
84
シリーズ9作目。横須賀で起きた殺人事件。目撃者によると白人男性の関与が疑われた。当然横須賀基地との接触が。そこでも最短距離で交渉にあたる。上司に対しても国会議員に対しても全くぶれない。現場の捜査最優先であたる。竜崎が同期の矢島に放った。警察官僚という言葉が印象的でした。2025/03/18
ふう
71
書店に並ぶとつい手にとってしまうシリーズ。犯罪の目的や手口より、竜崎を中心とする警察組織の人間関係、竜崎の考え方や言葉がおもしろくて毎回一気読みです。相手が米軍基地の幹部でも国会議員でも、事件解決のために行動する竜崎の正義感がひるむことはありません。人をつぶすのではなく、人を大切にする。そんな竜崎に感化されていく警察官や、口は軽い(悪い?)けど竜崎を認めて協力する伊丹もこのシリーズには欠かせない存在ですね。北欧のミステリー小説にあたりまえのように登場する女性幹部はいませんが。2024/10/30
Kajitt22
68
神奈川県警刑事部長で赴任してますます快調な竜崎伸也。横須賀署での捜査本部設置からは怒涛の展開。今回も読み応え十分。題名にある通り隠蔽、もみ消しとの心の戦い、そして探花とは。これでシリーズ完読と思いきやまだ先に2冊あるようです。楽しみ。2025/05/08
くたくた
68
ありゃ。まだ表紙が表示されない。文庫本が出たので入手。表紙は横須賀ヴェルニー公園から見上げた護衛艦いずも、ですね。ところで自然のバラは遺伝的に青色は出せないと思っていましたが、現在は遺伝子操作で青色系のバラが生み出されているんですね。「わかりました。・・・あとは私にまかせてください」「すべて承知しております」「竜崎部長は人を大切になさる方ですから」・・・やっぱり阿久津の世話女房ぶりにニヤニヤが止まらない。2024/08/31
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