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内容説明
動物たちの感情を紡ぐ法獣医学ミステリー!
法獣医学者・当麻健匠の記憶の中で、
動物達の最期(ラスト)は次世代への記録(カルテ)として、
過去と未来を繋ぎ、続いていく。
今巻で描かれるのは、
シカ、クマ、ヒト――
そこに確かに存在した、魂の”重さ”――
迫真の法獣医学ミステリー、堂々完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる子
20
ヒグマの頭(一部白骨化)を角に刺したままのエゾシカ。一度、ヒグマに勝った経験からか、肉食のMIMOはあの角に刺さったヒグマの子だったー。熊の習性を安易に考えていたアナウンサーを助けて、二度目のヒグマに襲われた当麻健匠。彼はそれでも動物の生態に魅せられていた。法獣医学が進む地へ。茨戸、雷火、健匠とそれぞれ考え、その先へ。彼らの側にはこれからも動物がいるだろう。変えられる未来があるかも知れない。茨戸と健匠が出会うべくして出会ったラストカルテ完結!2024/09/22
ミキ
13
最終巻。最後はヒグマ問題。多面的に事件を捉えていて良かった。一気に9年後に飛ぶけど、それぞれの道をきちんと歩んでいて爽やかな終わり方だった。2024/06/20
毎日が日曜日
11
★★★★ 完結。2024/07/13
かなっち
8
動物たちの感情を紡ぐ、法獣医学ミステリー第10巻。大好きなシリーズですが、とうとう最終巻を迎えてしまいました。寂しさでいっぱいでしたが、完結に相応しいストーリーに満足な読後です。そんな今巻で取り上げたのは、テレビをよく賑わせている熊で、当麻君の大学に現れたことから始まりました。その熊に当麻君が襲われたのはショックでしたが、それでも以前と変わらずに真摯に動物と向き合う姿勢に感動するのです。そして、彼らの思いを次世代に繋いで。……9年後も同じ思いで仕事に取り組んでいた当麻君が見れて、胸がいっぱいになりました。2024/06/23
れい
6
【図書館】なんと最終巻だった。エゾシカがヒグマを倒す、なんてことは奇跡が起こらないと起きないとは思うけれど。ヒグマの話はタイムリーで、誰かが襲われても、民家に入ってきたとしても、外野にいる人達は対岸の火なのであまり興味を持たないし、いたずらにヒグマは悪者扱いされて全頭駆除対象になればそれもそれで困るので、ものすごい時間をかけて、共生の道を模索するしかないのかなとも思う。当麻が特別動物好きでウェットに溺愛するでもなく、忠実フラットに自然環境を見ているのは、獣医学には必要なことなのかもと感じた。2024/09/28