メディアワークス文庫<br> ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

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メディアワークス文庫
ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

  • 著者名:三上延【著者】
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • KADOKAWA(2024/03発売)
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  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049152982

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内容説明

三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎

まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。
戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ――夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。
十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

205
実在した貸本屋「鎌倉文庫」の貴重な貸出本の喪失の謎を描く。篠川家の母·娘·孫娘、三者三様の推理。昭和·平成·令和の17歳が繋がる構成がお見事です。若かりし智恵子さんと栞子が描かれるのがファンには嬉しいところ。そして、今回も、取り上げられた本、夏目漱石の小説が読みたくなります。2024/04/21

ジェンダー

192
2年振りの新作めっちゃ楽しみにしてた!あっという間に読んでしまった!智恵子さんの過去や智恵子さんいなくなった後の栞子達の話ってあまり出てなかったから新鮮やったし今とあんま変わんないなぁ!扉子と相変わらずやけどわかった真実をどこまで話して良かったんかはどうかはわからんけど最後のやり取りしてると少し関係が修復出来たんかなぁって思う!本は高値つく物あるから値段にしか興味ないと内容に興味ある人それぞれやけど最終的にどうなるかと思ったけど良い形で終わって良かった!2024/04/04

KAZOO

178
このビブリア古書堂も前のシリーズから11作目となるのですね。今回は、「鎌倉文庫」といわれた鎌倉在住の文士たちが供出した本を貸本にしていたその本をめぐるはなしです。千冊はあったといわれているその本が数冊の存在はわかっているものの大半がどこに行ったのかは謎のようです。主人公やその友人、あるいはその父親や祖父がどのようにかかわったのか、三代にわたる話でした。それにしても作者はよく昔の本のことを研究していると思います。2024/03/26

buchipanda3

109
表紙を飾る三人の女性。彼女らは同世代に見えるが実は…。昭和、平成、令和の三つの時代を通して、漱石の稀覯本が栞子、扉子、そして智恵子を繋ぐ。その三人が活躍した鎌倉文庫の謎を巡る物語を楽しめた。少し変わった形の親子競演。やはり親子だと思える場面もあった。特に栞子と智恵子の瞬時の優れた洞察力。ただ、栞子はじっくりと事実を積み上げ謎を解き、智恵子は即座に解決策を纏め上げる。継承する才能は同じでも活かし方が違う。智恵子と登の掛け合いから少し意外な面が見れたのも印象的だった。次はどんな本の魅力が三人から語られるのか。2024/03/24

南北

100
「鎌倉文庫」という戦後、文士たちが作った貸本屋という実話をうまく絡めながら、3代にわたる母娘の夏目漱石の作品に関わる謎が3つの短編で語られている。智恵子さんが若い頃から片鱗が見えていたり、栞子さんの容貌が(あれほど親近感がないにも関わらず)智恵子さんに似ていたりする点がおもしろかったが、3編とも助手役と言える男性陣がいい味を出していたと思う。最後の短編での栞子さんの謎解きが秀逸でこれからも読んでいきたいと思う。2024/04/05

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