メディアワークス文庫<br> ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~

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メディアワークス文庫
ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~

  • 著者名:三上延【著者】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • KADOKAWA(2020/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049130836

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内容説明

ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本――横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。
どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消えた古書。その謎に迫るうち、半世紀以上絡み合う一家の因縁が浮かび上がる。
深まる疑念と迷宮入りする事件。ほどけなかった糸は、長い時を超え、やがて事の真相を紡ぎ始める――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

650
冒頭から驚くのが、作品の時系列。えっ、一体「今」はいつ? 前作の続きだから、扉子ちゃんが登場するのは当たり前だろうけど、設定がぶっ飛びすぎて恐れ入りました。しかし重要なのは作品の中身。最近のミステリにありがちなことだけど、どこまでも読者は油断できない。作者の仕掛けにはギブアップです。ミステリのおもしろさとは、こういうのを言うんですね。ところで扉子ちゃんの読書感想文は横溝作品。学校の先生も古書の世界をよく知らないと、とんだ誤解をしてしまう。先入観というのは問題ありですね。2020/07/19

ひさか

558
2020年7月メディアワークス文庫刊。書き下ろし。シリーズ通算9作目。横溝正史の雪割草と獄門島に関わるお話。プロローグの扉子と智恵子の邂逅が、エピローグで、(ひとまず)回収されるまで、気になって気になって仕方がなかったです。雪割草の事件はイマイチでしたが、横溝正史の話は興味深かつたです。扉子と智恵子の今後が気になります。2021/01/02

夢追人009

490
ビブリア古書堂の事件手帖の最新刊を2年振りに読みました。今回のテーマは横溝正史さんで作中に「雪割草」「獄門島」が取り上げられていまして「雪割草」は文庫化されましたが未読ですし「獄門島」は遠い昔数十年前に読みましたが、俄然どちらも読みたくなりましたね。第1話が2012年の事件で栞子さんと大輔は結婚して1年の新婚ホヤホヤで、第2話では2021年10月、二人の結婚十周年で扉子ちゃんは小学3年生、第3話は一月後の11月の時期の話ですね。本書は2020年の7月刊で年内にまだ新作が出る可能性がありとても楽しみですね。2021/09/19

けいご

460
横溝正史ってだれ?あ〜、金田一の生みの親だったのね〜って言う知識レベルでもすっごく楽しめてしまえるのがこの本のいい所★雪割草は確かに77年の時を経て2018年に出版されてたけど、そこに着眼し、そこから物語を編み込む事が出来る事って神業よねw本屋をその目で眺めてみたいw毎回よく練りこまれた物語に感動しますw智恵子は扉子をスカウト出来るか判断しにきたね〜w世界を股にかけた古書ハンター篠川家。この家族...ちょっとインディージョーンズな香りがしてきた気がするw2020/07/23

金吾

456
◎依頼者は横溝正史さんの世界が現代に蘇ったみたいな一族でした。雪割草は読んだことありませんが、横溝さんは好きな作家ですので、作品の名前が出る度に内容を思いうかべニヤリとしていました。話の読みやすさは相変わらずであり、是非続編を出していただきたいです。2020/10/10

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