内容説明
ビブリア古書堂の娘が開く、謎への扉――。
その夏、不在中の両親に代わり、ビブリア古書堂を任された少女。美しい女店主とよく似た顔立ちで、本への好奇心と洞察力も母親譲り。だが異なるのは表情豊かで物怖じしないその性格。特殊な依頼に首を突っ込まぬよう少女の監視役を任された少年は、持ち込まれた古書に秘められた謎を、少女が鮮やかに解き明かしていく姿を目の当たりにする。戦時中ある男を救った『シャーロック・ホームズの饋還』と、残されたいたずら書き。
真夏の鎌倉を駆ける「探偵と助手」の物語が始まる――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
174
まだまだ続いていたのですね。以前の主人公の娘(扉子)がメインとなっています。特に今回は、両親が英国へ行ってしまい店を扉子の同じ高校の1年下級生の訳ありの男子にアルバイトとして手伝ってもらいます。三つの本(「シャーロック・ホームズの帰還」「森山大道「写真よさようなら」」「中原中也「山羊の歌」」)に絡むものでミスリアスな感じがあり楽しめました。2026/04/28
ひさか
107
2026年4月角川文庫刊。書き下ろし。扉子シリーズ5作目。プロローグ、シャーロック・ホームズの饋還、森山大道『写真よさようなら』、中原中也『山羊の歌』、エピローグで構成。扉子と恭一郎の探偵と助手の構図が楽しく、栞子シリーズが帰ってきたような展開が面白い。本の知識や、謎は興味深く、納得感もあり、のめり込んでしまう。今回の出来栄えは、特上。古書の偽造という気になる出来事もちらつかせて、次回が気になる。2026/05/20
buchipanda3
93
シリーズが始まって15年経ったのだそうだ。本の中での時間も結構経ち、色々と変化したが、物語の雰囲気や本ミステリとしての魅力は相変わらず。今は扉子と恭一郎のコンビ。前のコンビとの違いを味わいながら古書にまつわる謎解きを愉しんだ。ホームズの訳本、そんなに昔から出ていたことに驚き。それほど人気が高かったのか。森山大道による写真集、写真家にとっての呪縛が最後には…。中原中也の詩集、どれだけ多くの人の切ない逸話に寄り添ってきたのだろうか。プロローグの意味ありげな印、登場するだけで緊張が走る人物、まだ謎は残っている。2026/04/25
ベイマックス
87
安定の面白さでした。今回はシャーロックホームズ・森山大道の写真集・中原中也の書籍にまつわる物語でした。2026/05/28
ばう
67
★★★★海外出張する両親の代わりに夏の1週間店番をすることになった娘の扉子。高校2年生になり、子供の頃の鋭さはそのままだが危なっかしい怖さみたいなものは薄れた気がする(前作を読んだのが随分前でよく覚えてないのだけれど😅)。相談事には関わるなと釘を刺されたにも関わらずやはり謎に首を突っ込んでしまう扉子のサポート役樋口君は昔の五浦君を思い出させる。この先もこのコンビで謎に向き合っていくのかしら?それにしても何という不穏な空気に包まれた終わり方!次作で物語がまた大きく動く気配。篠川智恵子が恐ろしすぎる。2026/05/03
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