内容説明
アンの父と思われる記憶喪失の男ギルバートとともにコッセルの町を訪れたアンたち。
父が亡くなったとされる戦禍の爪痕が残る町で、アンは鎮魂祭の砂糖菓子を作る大役を引き受けることに!
町のことを調べる中で浮かび上がるかつての両親の姿は、家族”の大切さを改めてアンに教えてくれて……?
――ずっとシャルやミスリルと幸せに暮らしたいから、この砂糖菓子に願いを込める。
少女と妖精の物語、ついに完結!
【電子特典付き】
三川みり先生書き下ろしショートストーリー『銀砂糖師の収穫の夜』を収録!
砂糖林檎の収穫でお疲れ気味のアン。自分のことは二の次なアンをシャルは労おうとして……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まぁ
6
完結巻でした。とりあえず確定かと思っていたのに違った!というのは驚きでしたが、なるほどとなりました。永遠がないのは間違いないけど、別れたあとも、壊れたあとも、ずっと悲しいだけじゃないよって思えるように、今を生きたり、未来を考えられたら素敵だなぁと思います。三人の未来も、これからも素敵なものだといいな、と思える最後でした。2024/03/21
史
5
真実は明るいことばかりではない。だけど、真実を知れば、明かりが灯るものなのだ。まさかの新シリーズここに完結。だけど、彼ら彼女らの日々は永遠である。2024/04/23
宴
5
「続き」であり「外伝」って感じのシリーズ終了。そして完結らしい。後味が爽やかでよかった。鎮魂とか祈りとか、能登で地震が起きたあとなだけに、そして三月刊行ということで311を思い出してしんみりしてしまった。 きっと「祈り」を押し付けられているようで息苦しいと教父は思ったのかな…ひとまず折り合いがついてよかったし、うまくまとまってた。2024/03/07
いまちゃん
3
アンたちはギルバートの過去を探りにギルバートが亡くなったとされる地へ。そこで知った真実とは。シリーズ最終巻。今日(3月11日)読み終わったことに縁を感じました。アンが最後に教会の依頼で作った銀砂糖細工は戦災で大切な人を失った全ての人に光を与えたんだろうな…。2024/03/11
ASKA
2
少し悲しいけど納得のボーナストラック終幕。3人が楽しく暮らしてる姿が見れてよかった!!2024/04/22