内容説明
【早くもシリーズ第3巻】
本屋大賞ノミネート作家・知念実希人が本気で書いた、親子で楽しめる本格ミステリ!
「大人のミステリ小説とまったく同じ手法で書きました」
BY 知念 実希人
学校で起こるふしぎな事件。
殺人事件はない。でもトリックは本格的。
漢字にはすべて、フリガナつき。
「人生初の伏線回収」を子どもたちへ!
安心して読めて、考えることの楽しさ・気持ちよさがわかる1冊です。
(あらすじ)
ある春の日、校庭のすみにあるカメの銅像が動いていた。
カメの銅像に何があったのか。そして、それは、だれがなぜ起こしたのか。
4年1組、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が動き出す!
「ぼくは読者に挑戦する」
名探偵辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるかーー?
(もくじ)
1 捜査開始!
2 校庭に住むカメ
3 カメの進行
4 すいみん不足の名探偵
5 黄色くてすっぱい手がかり
6 おどろきの真犯人
挿し絵には、キャラクターがとっても躍動的な「Gurin.」さん
2024年6月~7月に第4巻を刊行予定。
第4巻は「密室のウサギ小屋事件」です。お楽しみに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
146
★★★★★★☆☆☆☆知念実希人の児童書ミステリ第3弾。校庭の端にある茂みに覆われたカメの銅像。これまで人知れず佇んでいた古びた銅像が、日に日に前進していることに気付き…。押してもびくともしない銅像はなぜ動いたのか。今回もお馴染み天馬・陸・美鈴のミステリトリオが日常の謎に挑む。トリックの大筋は秒で判ってしまったが、なぜそのような現象が起きたのか(犯人の動機)という点は興味深く読んだ。ボール遊び、イモムシ、みかんの木…。これらのパーツを集めて一つのストーリーを紡ぐ作業は、幼き日に夢中になったパズルに似ている。2024/09/01
☆よいこ
87
ミステリクラブ③4年1組ミステリトリオ▽太一は昼休みに校庭の隅の茂みの中に大きなカメの銅像を見つける。次の日の朝、幼馴染の華と一緒に銅像を見に行くと、銅像が明らかに茂みから前に移動していた。驚いた太一はミステリトリオの美鈴(みすず)天馬(てんま)陸(りく)に調査を依頼する。更に放課後、銅像は前に出てきて茂みから姿を現していた。カメの銅像は重くて人の手では動かせない。いったいどうやって銅像は動いたのか▽「不可能を消し去って、最後に残ったものが、どれだけ奇妙であっても真実である」BYホームズ。睡眠大事。2024/04/29
aquamarine
78
校庭の隅にあるカメの銅像が少しずつ動く。今回ミステリトリオが挑むのはそんなカメの謎。シリーズ3作目にして、一番小学生が出会いそうで解きやすそうな謎だと思う。読み手が擦れた大人で、大人のミステリ小説と同じ手法のため、細かい会話や出来事が全て綺麗に結びついてしまって、すぐ真相に気づいてしまったが、逆にだからこそ「人生初の伏線回収」をたくさんの子供たちが経験できそうだ。ミステリトリオの部室とか美鈴の運動神経とかファンタジックな部分はあるけれど、このシリーズが子供たちに支持され、続編を待たれることは素直に嬉しい。2024/03/19
tonnura007
73
校庭のしげみに隠れた亀の銅像が動く?おなじみ天馬、陸、美鈴のミステリトリオが謎を解く。 伏線も多く大人が注意して読むとさすがに真相はすぐにわかる。ただ、実験や思考により一つずつ可能性をつぶしながら考えて真相にたどり着くという手法は、特に子供にとって学ぶべき姿勢と言える。 本書を読んでミステリーに興味を持った子供が、本書でも登場するABC殺人事件のような本格的な推理小説を読むきっかけにしてほしい。2024/07/24
かな
70
シリーズ第三弾。甲羅の直径が1.5mもあるカメの銅像が動いていたというクラスメートの言葉を受け調査を開始するミステリクラブの面々。意外な犯人(でいいのか)と結末に納得。私は私なりに一生懸命考えたのだけれど、カメの動く謎からして???というお粗末な状況に。変な事件や動機でなく、校舎内でおこる日常的なミステリで、子供はもちろん大人でもそれなりに楽しめる内容でした。そしておまけのミステリ小説の紹介もミステリに興味をもった子供達に向けた内容で良いと思いました。2024/03/18
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