内容説明
【早くもシリーズ第3巻】
本屋大賞ノミネート作家・知念実希人が本気で書いた、親子で楽しめる本格ミステリ!
「大人のミステリ小説とまったく同じ手法で書きました」
BY 知念 実希人
学校で起こるふしぎな事件。
殺人事件はない。でもトリックは本格的。
漢字にはすべて、フリガナつき。
「人生初の伏線回収」を子どもたちへ!
安心して読めて、考えることの楽しさ・気持ちよさがわかる1冊です。
(あらすじ)
ある春の日、校庭のすみにあるカメの銅像が動いていた。
カメの銅像に何があったのか。そして、それは、だれがなぜ起こしたのか。
4年1組、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が動き出す!
「ぼくは読者に挑戦する」
名探偵辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるかーー?
(もくじ)
1 捜査開始!
2 校庭に住むカメ
3 カメの進行
4 すいみん不足の名探偵
5 黄色くてすっぱい手がかり
6 おどろきの真犯人
挿し絵には、キャラクターがとっても躍動的な「Gurin.」さん
2024年6月~7月に第4巻を刊行予定。
第4巻は「密室のウサギ小屋事件」です。お楽しみに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
70
校庭の隅にあるカメの銅像が少しずつ動く。今回ミステリトリオが挑むのはそんなカメの謎。シリーズ3作目にして、一番小学生が出会いそうで解きやすそうな謎だと思う。読み手が擦れた大人で、大人のミステリ小説と同じ手法のため、細かい会話や出来事が全て綺麗に結びついてしまって、すぐ真相に気づいてしまったが、逆にだからこそ「人生初の伏線回収」をたくさんの子供たちが経験できそうだ。ミステリトリオの部室とか美鈴の運動神経とかファンタジックな部分はあるけれど、このシリーズが子供たちに支持され、続編を待たれることは素直に嬉しい。2024/03/19
花ママ
56
今まで誰も気づかなかった校庭のすみにあるカメの銅像が少しずつ動いている。誰がとうやって動かしているのか?このナゾに、ミステリトリオが動き出す。今回は、新キャラ太一君が登場して、ますますにぎやかになった。最後に載せてあるおまけも、すごく充実してました。知念さんのあとがきも、子どもにわかりやすく書かれています。夏に第4弾が出るとのこと。楽しみです。2024/03/19
かな
54
シリーズ第三弾。甲羅の直径が1.5mもあるカメの銅像が動いていたというクラスメートの言葉を受け調査を開始するミステリクラブの面々。意外な犯人(でいいのか)と結末に納得。私は私なりに一生懸命考えたのだけれど、カメの動く謎からして???というお粗末な状況に。変な事件や動機でなく、校舎内でおこる日常的なミステリで、子供はもちろん大人でもそれなりに楽しめる内容でした。そしておまけのミステリ小説の紹介もミステリに興味をもった子供達に向けた内容で良いと思いました。2024/03/18
さっちゃん
44
シリーズ第3弾。今回は校庭の隅にあるカメの銅像がひとりでに動く事件。大人は現場を見れば気付きそうだけど子どもなら気付かないかも。犯人は当たったが動機まではわからず、種明かしをされてみるとなるほどと優しい世界に納得。各所に伏線が散りばめられて、ラストの謎解きで綺麗に回収されるのは相変わらず気持ちいい。是非多くの子ども達にもこの気持ち良さを味わって欲しい。児童書で初めて本屋大賞にノミネートされ、たくさんの人に支持されているのがシリーズファンとして嬉しい。次作は今夏。今から楽しみ!2024/04/18
ゆっき
33
4年1組、美鈴・天馬・陸の「ミステリトリオ」がまたまた大活躍。カメの銅像が動く謎に挑戦。子供たちでも謎解きしやすいようなストーリー展開。面白かったです。2024/03/24