内容説明
児童書で史上初!本屋大賞ノミネートシリーズ、待望の第4巻!
シリーズ4作目は、ミステリ小説の王道「密室モノ」。
(あらすじ)
ある夏の夕方。学校の飼育小屋からウサギが消えた。
だれが、なぜ、どのようにして、密室である小屋からウサギを連れ出したのか。
4年1組、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が動き出す。
「ぼくは読者に挑戦する」
名探偵・辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるか?
早くもシリーズ15万部突破!
超人気ミステリ作家・知念実希人が本気で書いた、
「子どもたちが人生で初めて読むミステリ小説」。
殺人事件はない。でも、トリックは本格的。
ありそうでなかった、親子で楽しめる一冊です!
漢字にはすべて、フリガナつき。
「大人のミステリ小説とまったく同じ手法で書きました」
BY 知念 実希人
(もくじ)
1 ロボットをさがせ
2 ウサギが消えた?
3 なやむ名探偵
4 あやしい二本線
5 視覚の密室
6 事件解決
おまけ1 天馬のミステリ小説用語
おまけ2 美鈴ちゃんのかき方
おまけ3 天馬のミステリ小説紹介
挿し絵には、キャラクターがとっても躍動的な「Gurin.」さん
2024年10月に第5巻を刊行予定。
第5巻は「竜のすむ池事件」です。お楽しみに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
140
★★★★★★★☆☆☆知念実希人の児童書ミステリ第4弾。校舎の裏に建つ小屋で飼育中のウサギが、目を離した隙に失踪してしまう。しかしコンクリートに囲まれたその小屋は、外から鍵が掛けられ密室状態となっていた…。本格ミステリの王道である「密室」の謎に、天馬・陸・美鈴の3人が挑戦する。古今東西「密室」といえば「殺人」と相場が決まっているが、本作は児童書だけに血生臭さは一切ない。あくまでフェアに、推理する愉しみを提供する姿勢は一貫している。シリーズ史上最も優しい動機には、著者が子供たちに託したい想いが重ねられていた。2024/12/03
ちょろこ
115
楽しかった一冊。ずっと気になりつつ状態だったこのシリーズ。ある日、学校の飼育小屋から消えてしまったうさぎ。しかも小屋は完全密室状態というあらすじに釣られたけれど、初めましての放課後ミステリクラブのメンバーによる華麗なる推理は楽しかった。手がかりから挑戦状の提示まで、噂通り本格度が高い。推理もうさぎの行方も興味津々ハラハラしながら一気読み。何よりなんとなくそうであったら良いなという部分を描いてくれたのがうれしい。あとがきの知念さんの動物への眼差しも好感度大。小学校の教室にあったらいいな、そう思えるのも好き。2024/08/16
☆よいこ
95
放ミス④密室のウサギ小屋で消えたウサギを探せ!▽夏の放課後、4年1組の飼育係島谷瑠香がウサギ小屋を覗くとウサギぼ『ユキコ』が消えていた。先生たちも協力して探したが見つからない。真理子先生は、辻堂天馬、柚木陸、神山美鈴の「ミステリトリオ」に捜索依頼をする▽科学部のトリックも冴えています。ペットは大切にしようね。2024.6刊2024/08/12
tonnura007
89
飼育小屋のウサギが消えた。密室である小屋からウサギはどうやって消えたのか。この謎に挑むのはおなじみミステリトリオ。 本作は密室からウサギをどうやって消したのかというトリックがメイン。古典的名作でも扱われているアレなので、ミステリ慣れしているとすぐにわかってしまう。が、子供が読むとアッと驚くのではないか。また難解な密室トリックではなく小学生でも十分に理解できるトリックにしているところが非常に良い。いつも通り伏線の散りばめ方も上手。2024/10/06
きいたん
75
ふふふふふ。ついに、ついにやったよ、天馬くん!黒塗りの読者への挑戦。見事クリアです!(感涙!)密室のうさぎ消失事件。冒頭から提示されるヒントだとわからないようなヒントを拾い集め、犯人も動機もトリックもわかった!4巻目で初めて!めちゃめちゃ嬉しい♡が、読者への挑戦時点でトリックも犯人も全くわからず、そのまま解答を我慢して、最初から行きつ戻りつしながら20分も全力で推理しまくったのは内緒(笑)。(あ、言っちゃった。)相変わらず散りばめられた伏線に唸る。なんてフェアなんだ!次巻は冬発売ですって。楽しみだなぁ~。2024/08/01