内容説明
ホモ・サピエンスが文明を築き、世界を制覇したのはなぜか? 人類の誕生から狩猟採集、農業革命を経て歴史の統一まで描く、巨大な物語。世界的ベストセラーついに文庫化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
144
世界的ベストセラーになったと言う歴史学者、哲学者ハラリの著作(英語版2014年)。このたび、漸く邦訳の文庫版が出たので購入。ホモ・サピエンスがいかにして地球上の支配者となったか、その歴史を辿る。幾つもの種が並存していた人類で何故サピエンスが他を圧倒し唯一生き延びているのか?現生人類に良く似た生物が姿を現したのは約250万年前。それから長い長い期間、他の生き物の中で突出することなく世代を重ねていたが、約7万年前突如、認知的能力に革命的変化が起き言語による意思疎通が可能に。これにより伝説、神話、宗教など⇒2024/03/30
ふみあき
108
狩猟採集時代より、農耕社会が始まってからのほうが、人類全体の繁栄はともかく、個人レベルでは、むしろ生活が苦しくなったとか、にわかには信じがたい(が、事実なんだろう)。2024/01/01
nobi
103
サピエンスの数十万年に亘る遠景も近景もある記録映画を見るよう。個々には非力乍ら仲間との連携は大型動物相の絶滅を齎し、火を手なずけての調理は食事時間を短縮し、狩猟から農耕への転換は未来に対する不安の心を生じさせ、その農耕が起源の協力ネットワークは後に迫害と搾取を生む…。とかく悪者にされがちな帝国や貨幣の恩恵面にも光を当て、騎士道とキリスト教の関係と自由と平等の折り合いの類似に触れ、金持ちと貧者間や男女間の差別が続く背景を語る…。他の生態系への容赦ない仕打ちに暗澹となりつつも、鋭い指摘と可笑しみある表現満載。2025/11/05
esop
78
進化は強い社会的絆を結べる者を優遇した/ホモサピエンスが世界を征服できたのは何よりもその比類なき言語のおかげではなかろうか/言語は噂話のために発展したのだそうだ/人々は自らの決定がもたらす結果の全貌を捉え切れないのだ/想像上のヒエラルキーはみな虚構を起源とすることを否定し自然で必然のものであると主張するのが歴史の鉄則/貨幣は他の人々が特定のものを信じていることを信じるように求める2024/11/01
nakanaka
71
地球に誕生した人類の歴史を辿る壮大な物語。上巻は「認知革命」「農業革命」「人類の統一」について。YouTube大学を視聴していたのでより分かり易く、面白く読めました。特に印象的だったのは、虚構により人類はまとまることができたという話。成程、その通りだと感じます。差別の話や貨幣の話など当たり前のことではありますが、改めて具体的に説明されると説得力と面白みがあります。とても勉強になります。下巻へ。2025/04/15
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