内容説明
敗戦直後の日本人は、活字を渇望した。信子は精力的な執筆活動を再開するも、林芙美子の急逝に呆然とする。人生の残り時間で自分が書くべきものは何か。その思いは『徳川の夫人たち』『女人平家』に結実する……。著者が十年の歳月を費やした本格評伝にして近代女性文壇史、完結。【全三巻】
〈解説〉上野千鶴子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
19
戦後にはいり、吉屋信子は親しかった人々との別れを次々体験する。特に林芙美子については著者が好む作家でもあり、死までの交友関係を力を込めて描き出す。俳人杉田久女についての再評価を促す箇所は著者の気持ちが勝り、吉屋の書きぶりに批判的なのが面白い。他は著作紹介が多く、とりわけ後半は『徳川の夫人たち』『女人平家』の引用が続くため、吉屋本人のエピソードは希薄になっていく。自分としては興味の対象は、やはり「少女小説」に分類される作品群。著者の「すでに童心に近き老いびとたちに好個の文学」(p11)の言葉に力を得た思い。2026/07/02
Hanna
6
シリーズ第3弾。小林秀雄たちが女流作家たちを見る目にドン引き。それをきちんと書きとどめておくのも、必要なわけで。2026/06/01
元気伊勢子
6
とても面白い評伝だった。吉屋信子さんの本をすぐにでも読みたくなった。戦争が明けて、歴史小説にチャレンジするのは、凄い。私も小説家になろうとか思っている訳ではないが、日々成長できたらと思った。2024/12/28
Guro326
1
(リアル本図書館)ようやく読んだ2026/04/07
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