内容説明
私なりの吉屋さんをさぐりあてたい――。吉屋信子(一八九六~一九七三)を敬してやまない著者が、満を持して贈る本格評伝。栃木女子高校時代から頭角を現した信子は、竹久夢二の誘いで上京し、生きる道を模索する。岡本かの子や野上弥生子らとの出会い、『花物語』の連載。やがて長篇小説の懸賞応募を目指すが、父の危篤の報が……【全三巻】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
元気伊勢子
6
田中正造と竹久夢二とのつながりは、初めて知った。他にもたくさんの知った名前が出てくる。世間は、広いようで狭い。私は、定期的に「百合姫」を購読しているが、吉屋信子さんの小説との違いを知りたい。吉屋信子さんの俳句集を読んだことがあるが、少女がそのまま大人になった感じという印象があった。この本を読んで大人の小説を書きたいという願望を抱いていたことも初めて知った。2024/12/25
うさぎや
6
田辺聖子による吉屋信子の評伝。竹久夢二とのやりとりのくだりにびっくり。2023/07/16
Hanna
4
シリーズ第1弾。「吉屋信子は醜女だという人がある。」から始まり、ドキリ。言いにくいことも切り込んでいくことが伺える。2026/05/31
Guro326
2
(図書館リアル本)ようやく読めた。田辺聖子による吉屋信子の評伝。上中下の3巻の1。小説の雰囲気までていねいに描かれてて、吉屋の著作にたどりついてなくても助けになる。竹久夢二との書簡。そして寮の同室のゆきえとの書簡。これらから吉屋の恋愛感がよくわかり、田辺の筆によってその深層な心情まで共感できるようになっている。/冒頭は吉屋の父が関わった足尾銅山鉱毒事件の詳説にもなっていて認識をあらたにすることばかり。中下にも期待。/来月の文学展展示・主催イベントまでまにあうか。2026/03/25
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