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内容説明
昭和日本、激動!日中衝突に彼の人は…!?
昭和12年の七夕の夜――
中国・盧溝橋にて発砲事件が発生し、日中両軍は戦闘状態に突入!
早期和平を望む彼の人。
「対中一撃論」を唱える軍の強硬派。
そして……時の総理・近衛文麿。
思惑が交錯し、状況がめまぐるしく変転する昭和日本。
和平か、戦闘拡大か―― 風雲急を告げる第13集!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
32
盧溝橋事件、そして船津辰一郎による中国との和平交渉の失敗が日本の大きなターニングポイントであったことがよくわかる。陸軍にもまともな人間はいる。しかし、満州国の独立工作の成功がブーメランとなって自らを縛ってしまう石原莞爾のように、対支一撃論という巨大な波は、いや陸軍の夢想は、天皇をすら容易く飲み込んでいく。「私は誰を信じたらいい…」との裕仁の孤独は、日本の悲劇をあまりにも象徴している。2023/09/16
りらこ
28
盧溝橋事件が勃発。それから大山事件。石原莞爾がまともに見える。内閣の面々もみななんなの?視野が狭い上に、マジで日本が中国に勝てると思ってたんだ(ぷぷぷ)。昭和天皇も、何かにつけ顕微鏡に逃げてるように見えるし、苦悩してるけど突然大元帥だからとか、分裂してない?それだけ心に重荷だったのか、または帝王学極めていて私には理解不能なのか。この先、どんどん軍の力が強くなる昭和が待っている…2023/08/30
ムーミン2号
26
軍部(特に陸軍)の暴走を止めたい昭和天皇。それをほとんど無視する陸軍中枢部(反対勢力もいることはいる・・・中で対立している)。盧溝橋事件を発端として、「対中一撃論」のもとに南京にまで進軍する日本軍。そして、本書ラストで陛下が受け取ったニュースはいわゆる「南京大虐殺」を報じるものだった。半藤一利さんの原作なので、概ね史実に基づいているのだろうが。昭和天皇に肝心なことは予め伝えられない、結果の一部のみが報告される、動けばその案は潰される。昭和天皇の心中やいかばかりか。2023/09/01
のぶのぶ
21
盧溝橋事件が起こり、陸軍による進行、そして、南京大虐殺。昭和天皇、天皇と同時に、陸海軍の総帥。陸軍の暴走が止まらくなり、孤独感も高まる。詳しくはないので、勉強になる。和平の道もあったのだが、止められない。2023/09/30
くさてる
20
ああ……日中戦争勃発。昭和天皇の表情は常に厳しく、油断なく苦しんでいる。それを描く能條先生の描線はどこまでも端正で美しいのに。でもこれから先はさらに、さらに。2023/10/19