ビッグコミックス<br> 昭和天皇物語(6)

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ビッグコミックス
昭和天皇物語(6)

  • ISBN:9784098606054

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内容説明

激しく傷ついた日本で、青年に転機が訪れる

大正12年9月1日。関東一円を襲った大地震--

「摂政」となって間もない裕仁(ひろひと)青年を取り巻く状況は
急速に変わりつつあった。
そして、閉塞した世相の矛先は
二十歳を過ぎたばかりの青年に襲いかかる…!!

先が見えない震災からの復興、誰もが予期せぬ暗殺未遂、
そして--婚礼。
乱高下する時代を生きたひとりの人間の人生が、ここにある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

109
関東大震災から虎ノ門事件、ご成婚から内親王のご誕生まで。もはや大正が終わろうとしている。展開が早いので、もう少し掘り下げて書いて欲しいとも思う。次巻の予告ではマッカーサーまで登場する。これは一気に大東亜戦争の敗戦まで描くのか。もしくは、そこから昭和20年迄を振り返るのか。大正という時代には馴染みが乏しいので、じっくり書いて欲しかったな。秩父宮殿下との関係も不明が多いので気になる。昭和前半はまさに激動。これからの展開が気になる。しかし昭和天皇の生涯を漫画で読める。時代の移り変わりを感じずにはいられないのだ。2020/05/03

るぴん

30
レンタル。裕仁殿下御成婚。震災の後だったから、御成婚パレードはなかったのか。散歩の時に手を繋いでいた様子が微笑ましい。弟・雍仁親王が軍や国防について話しているのを見ると、だんだん戦争に近づいていくのを感じる。この巻でも節子皇后が不気味で怖い…。2020/06/26

水渕成分@小説家になろうカクヨム

28
原敬暗殺に比べると、虎ノ門事件はあっさり扱われている感じ。関東大震災もそのものより復興の描写に力点。 実直な士官候補生安藤輝三の口から「満州」の単語が・・・不穏。2020/04/29

りらこ

24
関東大震災の翌日から大正天皇が倒れる日まで。庶民目線は当たり前だけど少なく、だんだんと昭和のあの軍靴の音が近づいてくる空気。御成婚の延期と、節子皇后の思惑と、動き。私が節子皇后であればと思うと、その時の価値観、世界観ではもしかしたら同じように考えるかもしれぬと。会津の人たちの気持ちを考えると、勢津子妃となる松平節子が秩父宮に嫁ぐのは喜ばしいことだ。何よりも鶴ケ城があのままにされていたことへの気持ちは、本当に辛かったらしいから(祖母に聞いた)。しかしそれ以上に不穏な動きが今となるとこうしてわかるあの時代。2020/04/29

ぐうぐう

23
大正12年、関東大震災という国難の中、摂政・裕仁にテロリストの銃口が向けられる。いわゆる虎ノ門事件である。幸いにも銃弾は逸れるが、裕仁はまるで平静さを崩さない。周囲は君主としての持って生まれた気質からかと推測するが、母である節子皇后の解釈は違う。生まれてすぐ里子に出され、11歳で皇太子となり、高輪仮御所で一人暮らしを強いられた裕仁。「あの子は甘えることを知らないの。精一杯我慢することだけを覚えた」と節子は言う。深夜、赤坂離宮で眠れぬ裕仁は寝室を抜け出し、一人、月明かりの下、階段で俯き加減に座る。(つづく)2020/05/10

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