内容説明
絶望の淵に突き落とされた人を、和菓子で笑顔にしたい!
命さえ惜しくない愛に巡りあったとき人は――」
江戸菓子の魅力と人情がたっぷり詰まった大評判の「藍千堂菓子噺」シリーズ第3弾。
おっとりした菓子職人の晴太郎と、商才に長けたしっかりもの幸次郎の兄弟は、
年老いた茂市に手伝ってもらいながら、江戸の菓子司「藍千堂」を営んでいる。
菓子一筋だった晴太郎が、佐菜に恋をして結婚。男所帯の藍千堂に
佐菜とその娘のさちが加わったことで、暮らし向きは華やかになった。
そんな時、従妹のお糸の縁談が発端となり、実家の「百瀬屋」が窮地に陥る。
命をかけて愛する相手に出会ったがゆえに絶望の淵に突き落とされた人々を、
晴太郎兄弟は和菓子で笑顔にできるのか。
寒天入りの飴が練りこまれた「変わりわらび餅」、極上の砂糖を煮詰めた「かるめいら」など、
晴太郎が工夫を凝らして作り上げるお菓子の描写が食欲をそそります。
解説=細谷正充
※この電子書籍は2019年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイプ
28
シリーズ3作目。4作目を読もうとしたのですが、お話の内容をすっかり忘れているので再読です。ほとんど覚えてなくて私の記憶もいい加減てこと。でも読んでよかった。茂市の過去や糸と幸次郎の関係を踏まえて次を読もう。2023/02/06
アボガドみよ
14
シリーズ3巻目。お話しも面白いのですが、和菓子がおいしそうなところが素晴らしいです。作り方も載せていて、作家さんは相当に取材したのだと思うと、また感動です。2025/04/30
chisarunn
7
「藍千堂菓子噺」の3巻、兄ちゃんにお嫁さんと連れ子がきてようようにぎやかになりました。こういう、江戸庶民人情噺みたいなのはそれこそ選び放題の時代小説だが、自分がこの作者を好きなのはミステリっぽいからである。そりゃ時代ミステリといえば宮部みゆきだが、あっちは怖いんだもん。まあそれはそれとして、この兄弟(鋭い弟に頭のあがらないちょっととろい兄ちゃん)がとても魅力的で、妄想が膨らみます。和菓子もごちそうさま。2021/10/01
まき
6
新しく家族になった晴太郎の女房佐菜はしっかり者で娘のさちはとにかく可愛らしい。藍千堂はにぎやかになって幸せにだが、百瀬屋のひとり娘お糸に苦難が降りかかる。でもお糸は強い娘だね。親の因果がうんぬんだけど、これからどう百瀬屋を立て直してゆくのか楽しみだ。2023/07/22
あずとも
5
命懸けの愛というのは言い過ぎな気もするけれど、どの話にもそれぞれの大切に思う人達に対する思いが溢れている。因果応報とはいえ全てお糸が背負わなければならないのが哀しい。2021/06/14




