文春文庫<br> 晴れの日には 藍千堂菓子噺

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader

文春文庫
晴れの日には 藍千堂菓子噺

  • 著者名:田牧大和【著】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 文藝春秋(2023/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167911010

ファイル: /

内容説明

「藍千堂菓子噺」シリーズ第2作!

季節のお菓子でにぎわい、日々、評判が高まる藍千堂。
店を切り盛りする〈菓子莫迦〉で職人気質の兄・晴太郎にもいよいよ春が? 
と思いきや、惚れた相手の元夫は、奉行所を牛耳る大悪党だった! 
前途多難な恋の行方に不穏な影が忍び寄る。

江戸・神田の小さな菓子屋を舞台に、おっとりした菓子職人の兄、
商才に長けた弟が菓子屋を切り盛りする「藍千堂」シリーズ。
今作は、人日(じんじつ)、上巳(じょうし)、端午(たんご)、七夕(しちせき)、
重陽(ちょうよう)といった五節句を題材に、季節の和菓子が登場する。

実はこの兄弟、江戸で名店と謳われる「百瀬屋」先代の息子たち。
父母亡きあと、叔父の清右衛門に訳も分からず店から追い出されたのだ。
兄弟は、亡き父の教えと「甘いもん」を前にした時の
客の「いい顔」を励みに、職人の茂市と三人で店の評判を上げていく。
そんなある日、仕事一筋の兄・晴太郎が恋をした。
ところが、晴太郎が惚れた相手の元夫は、奉行所を牛耳る大悪党。
前途多難な恋の行方に不穏な影が忍び寄る。弟の幸次郎や、職人の茂市ら、
周囲の人々に助けられながら、晴太郎は一世一代の大勝負に出る。

著者が考案したオリジナルの和菓子も魅力的。
第5話に登場する子戴(こいただき)は、宮中の祝儀に使われたのが始まり。
赤いもち米で作った餅を平たくしてくぼみをつくり、小豆餡を載せるものだが、
藍千堂オリジナルはもっと涼やかだ。

『あんこの本』の著者、姜尚美さんの解説も読みどころのひとつです。

※この電子書籍は2016年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はにこ

38
寝ても覚めてもお菓子のことばかりの兄、晴太郎が恋をした。訳ありなバツイチ子持ち女。恋を成就させるには越えなければならない高いハードルが!藍千堂の二人や久利庵や総左衛門達が一丸となって応援するのが胸アツ。おさっちゃんが可愛らしくてほっこり。続編がすぐに読みたくなった。2020/12/04

baba

35
楽しみにしていた藍千堂シリーズです。菓子にしか興味を見せなかった晴太郎が・・・どこかで読んだようなストリー、そんなわけないよね新刊だし。でも、このデジャヴ感は何。読メ登録しようとして2年前に読んでいた本、なんと文庫での出版と知り納得。2019/02/17

デジ姫

18
最終章ひいなの祝いで、与力鎧阪の息子二人が心に鎧をまとって父親から母親を守ったが母親は死んだ。後添いの身ごもった義母を守ろうと「義母は子が出来ない」と一計を案じ 離縁させた。そして6年後父親の身のほころびが見えた時、母の仇とばかりにこれまでの父の悪行三昧を奉行所に訴える話。読んでいるうち、この話読んだことある。でも7月に出版したばかりなのになんで話の結末知っているんだろう・・ ただの偶然なんだろうか??2018/07/29

tom

16
江戸の時代の菓子職人の物語。大事件は起きるものの、皆さん良い人ばかりで、さいごは大団円。幸せな物語。この作者、続けて読んだのだけど、しばらくお休みすることにしました。2019/08/17

Yuki

14
おおらかで優しく、菓子作りにはこだわりのある兄晴太郎。そんな兄と店を支える切れ者の弟幸次郎。その2人を取り巻く人達とのやりとりに、心が温かくなりました。晴太郎がちょっとたくましくなったようで、何だか嬉しいです。読んだ後晴々とした気持ちになりました。2021/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12882674
  • ご注意事項

最近チェックした商品