内容説明
世界の命運を握る《暁闇計画》。その全貌を掴むため、革命の潰えた国――ライラット王国の転覆を目論む『灯』は、一年の離散の果てに再び集い始めた。次なる『不可能』を前に少女たちの真価が試される――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
59
あれ、前巻の引きだとエルナと思ってたけどサラ(しかも帽子なしでメカクレ)?実質中心エルナ、アネットコンビだし。エルナが危ういながらも奮闘してるのに対し、アネットマジアネット。エルナがスパイやるにはいい子過ぎるだけに、気負わなくてもいいんだよエルナ。って言いたい感半端ない。フェンド連邦も絶対王政主義ゆえにあかん国だったけどニケがいない分まだマシな感じに見える・・・それほどまでに、この巻は彼女の挿絵込みで追い詰められ感がやばい。そして、アネット回放送中の発売であのアネットの挿絵は・・・(ひぇっ!)。2023/08/26
cinos
54
暁闇計画解明のため「灯」は二人一組ずつ行動します。ライラット王国で革命を起こすためエレナとアネットは潜入しますが…。新シーズンは以前より少し成長したメンバーの活躍が期待できそうです。2023/12/11
よっち
33
世界の裏で進行する《暁闇計画》の真相を掴むため、計画の生まれた国・ライラット王国に狙いを定めた『灯』。仲間と離れ孤独な潜伏生活を続けるエルナたちが、王国政府を転覆させるための革命蜂起に奔走する第十弾。エルナとアネットを中心に描かれた、潜入調査で問われるそれぞれの覚悟。そしてこの国を「市民革命の潰えた国」と言わしめる要因でもある世界最高峰の防諜スパイ『ニケ』の魔の手。明らかになってゆく王国の歪んだ構図や、サラたちの成長を感じつつもなかなか厳しい展開でしたけど、張り巡らされた伏線をどう回収するのか続刊に期待。2023/09/04
オセロ
33
ライアット王国で生まれた暁闇計画。世界情勢を左右すると判断したクラウスは王国で革命を起こし計画の全貌を掴む為に『灯』を2つのグループに分けることに。そうして王国に潜入した少女達に待ち受けるものとは…。革命グループのリーダーは意外にもエルナ。そんなエルナとアネットの凸凹コンビは相変わらずだけれど着実に成長していて。そんな2人の前にクラウスでさえ警戒する『終幕のスパイ』と呼ばれるニケが立ち塞がる窮地に早速と現れるサラはまさに『灯』の守護神。果たしてエルナ達は革命を成功させることが出来るのか、次巻も楽しみです。2023/07/21
しゃお
19
ライアット王国編突入で、〈灯〉メンバーはそれぞれ二人組に分かれて任務に。今回はエルナとアネットの二人がメインですが、エルナの成長ぶりが見えるものの気負いが強くて危なっかしい。そしてアネットは少し前から見せていた途方も無い闇がより強く前面に。二人の凸凹コンビ振りは見ていて楽しいけど不安になりますよね。そして表紙はサラだよね?いやはやサラの決意と成長ぶりには感慨深いものがあるけど、それだけに感情が上下に揺さぶられる内容でした。まだまだ序章ですが初っ端から過酷な任務ぶりに今後がどのように描かれるのでしょうか?!2023/08/31