内容説明
江戸で評判の女船頭に思わぬ悲劇が
新作書下ろしシリーズ「柳橋の桜」の第二巻となります。主人公は船頭の娘・桜子。父親が猪牙船を操る姿を見て育ち、自分も女船頭になることを夢見ている女性です。また、香取流棒術の道場に通い、師匠が認めるほどの武芸の腕前を持っています。二巻では、棒術で悪党を懲らしめたことが読売で書かれ、江戸で評判となった桜子は、念願の女船頭となります。舟盗賊が出没し殺人事件も起きているという物騒なこの時期に船頭となることを心配する父・広吉。そんななか、桜子に思わぬ悲劇が……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
86
シリーズ第2弾。(4巻連続刊行)いよいよ、桜子の娘船頭のデビューと相成り。江戸で初めての女の船頭と言うことで読売りを巻き込んでの湧き上がる激励、期待、応援の数々。そんな折り、猪牙舟を狙う強盗が頻繁に出没し江戸中を騒がせていた。腕に自信のある桜子も棒術の鍛錬に余念なく、用心を重ねてはいたが、狙う相手が違う方向に…。タイトルの副題が気にはなりつつ。。。あー、やっぱり!むごすぎる展開。でも、その先に桜子の未来が待っていたと思えば船頭になぞらえ「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」ってとこかな。続編が楽しみ!2023/08/23
やま
57
大川(現在の隅田川)で櫓を握る娘船頭桜子の活躍の物語です。文化二年(1805) 猪の牙のように、舳先が細長く尖った屋根なしの小さい猪牙(ちょき)舟を巧みに操て、江戸の堀や大川を走り抜く娘船頭桜子は、いまや江戸一番の人気者です。その桜子に目をつけた凶悪な強盗団が現れて船頭を次々に殺していく。とうとう桜子の父広吉が犠牲になる。一人ぼっちになった桜子17才に、香取流棒術大河内道場の師範代である大河内小龍太がよりそう。2024/05/21
ひさか
37
2023年7月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。予想もしない展開で、タイトルどおりのあだ討ちでした。これから桜子はどーするんだろう。2023/08/27
ぶんぶん
19
【図書館】女船頭の2巻目、襲名披露もそこそこに船頭殺しが頻発する、桜子も狙われているのか。 そうこうする内に益々世相が大変な事になる。 父・広吉の魔の手が迫る、桜子は助けられるのか・・・ますます、風雲急をつげる物語、次が待たれる。2025/05/02
Syo
18
これも良かった2024/11/15