内容説明
世界の広さを知った桜子が下す結論とは。シリーズ完結!
波乱万丈の旅を経て新しい生き方を探す桜子と小龍太。
魚河岸の老舗・江の浦屋5代目が仕掛ける異国交易の仕事の未来と大きさに惹かれる小龍太。
小龍太との祝言を前に、船頭の道を進むべきか悩む桜子。
そんな中、オランダ人画家コウエルの「二枚の絵」がそれを見た人々を少しずつ変えてゆく――
早朝の柳橋・神木三本桜に願うのは、大きな儲けか、夢の実現か。
猪牙強盗の事件の謎の解明、そして未来への希望が詰まった最終巻。
四ヶ月連続刊行、壮大なスケールの全四巻がこれにて完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
92
柳橋の桜「夢よ,夢」最終巻。2枚の絵がたどり着いた先は桜子と小龍太に幸せを運んでくれましたね。2024/01/09
タイ子
87
4か月連続刊行のシリーズもいよいよ最終巻。桜子と小隆太は長崎からインドのカルカッタへ。1年半の旅を終えて江戸に帰って来る。何故、2人は江戸から秘密裡に出なければいけなかったのか。それをも忘れるくらいの江戸での歓待。オランダ人画家が描いた2枚の桜子の絵を携えての帰省は江戸庶民を大いに沸かせる。スーパースター並みの扱いにちょっと引き気味になるも、江戸庶民の心意気が判る。絵が伝える国や人との繋がり。4巻通じて共通するものが見えてくる。小隆太と桜子のこれからの生き方に亡き船頭の父親も頷いてくれることでしょう。2023/09/19
やま
57
女船頭桜子の活躍の物語です。文化四年(1807) 長崎会所の所有帆船「長崎一丸」と「上海丸」でインドのベンガル地方のカルカッタまで旅をした、桜子と香取流棒術大河内道場の師範代、大河内小龍太は、江戸に帰り着き。桜子は、柳橋で猪牙(ちょき)舟の船頭に戻ります。小龍太は、日本橋魚河岸の老舗「江の浦屋」五代目、彦左衛門と一緒になって江戸会所を立ち上げて異国との交易を始めようともくろみます。2024/05/30
ひさか
34
2023年9月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。最終巻。前巻迄の波乱万丈な出来事のあとに来るものは何か?と楽しみに読みました。特に波風が立つこともなく、大人しい無難な展開で、肩すかし感もありますが、大団円感もあります。続きがあっても良いのでは?とも思いますが、難しいのでしょうか。2023/10/30
ぶんぶん
19
【図書館】物語の終わり、柳橋に戻って来た。 どうして「柳橋の桜」か判らなかった、外国を目指して貿易の話になるかと思ったら、振り出しに戻る。 桜子の話と思いきや小龍太の話もあり、風呂敷を広げ過ぎた感もある。 結局「二枚の絵」のお話しを書きたかったんだ。 どうにも中途半端なお話しでした。 全4巻と銘打っているのだから起承転結に終始して欲しかった。 モヤモヤが残る作品でした。2025/05/07
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