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内容説明
秋、美空は初めての恋にとまどっていた。
だれにも気づかれたくない思いだけど、親友の悠希と陽菜にだけは、この気持ちを打ち明ける。
10月に入って、白鳩学園恒例の文化祭「飛翔祭」の準備が始まった。
美空のクラスでは、手話通訳つきで『星の王子さま』の朗読劇をやることに。
ハルが抱えている悩みを知った美空は、相手を思うということを誠実に伝えようと、劇を演じる。
小学上級・中学から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
53
盲学校や聾学校が併設された聖白鳩学園中等部の生徒たちの日常を描いた3部作。朝生美空は父の再婚で一つ年上の大地母子と家族になった。が、父が亡くなり血のつながる家族が居なくなった。父の葬儀の日、美空は親戚の心無い言葉を聞いて、目の見えない自分は母に迷惑をかけるだけの存在だと思い雨の中を駆け出してしまう。そこに登場した同年代の男の子が耳元で鳴らしてくれた鈴の音に元気づけられる。その男の子にお礼を言いたくても彼の顔も見えないから再会しても分からない。鈴の音に導かれた初恋と障害者について考えさせられる物語。2023/09/18
不見木 叫
14
三部作完結。『鈴の持ち主』判明。検証や議論を重ねて判明に至る過程は日常の謎ミステリの風味を感じた。盲聾学校の世界を通して、しかしそれを意識させず描ききったラブコメディ。2023/11/13
色素薄い系
6
鈴の持ち主がついに判明。美空とハルはこれからが大変なような気がするけどまだ続くのかな?今回の発見は目が見えるから照明に頼るのかなるほど、となっていた部分ですかね。友達とぶつかる事が多いけどその度にちゃんと成長するので色んな気付きのある作品で良いと思います。2023/07/16
さなだ
2
図書館2023/09/29
ぷりん
1
女の子たちが好きな内容です。恋愛はそんな都合よくないぞーと思う部分もありますが、視覚や聴覚の障害のこと、インクルーシブな考え方、見えなくても、聞こえなくても感じられる思いなど、読んでいてあたたかい気持ちになりました。2023/07/08