鈴の音が聞こえる 伝えるということ

個数:1
紙書籍版価格
¥1,595
  • 電子書籍
  • Reader

鈴の音が聞こえる 伝えるということ

  • 著者名:辻みゆき【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2022/11発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065296868

ファイル: /

内容説明

朝生美空は、この春、中学に入学した。
聖白鳩学園には、いわゆる一般的な学校と、盲学校、聾学校が併設されている。
美空が入学したのは、盲学校。美空は、弱視だったのだ。
登校一日目、学校の敷地内を歩いていると、かすかに「シャラ……ン」という音が。
これは、あのとき聞いた鈴の音? 美空にとって、忘れられない記憶がよみがえる──。

小学上級・中学から

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪丸 風人

16
目の不自由な女の子の青春を描いた物語。主人公は私立の盲学校に入学したばかりの中学1年生。ちょっとニブいところのある彼女が、優しさみなぎる兄や、気の合う級友に囲まれて、心からの願いに手を伸ばすストーリーです。女子ウケ全振りな前半で挫折しかかりましたが、最後まで読んで良かった!晴眼者にはわからない葛藤には学びがいっぱいですし、終盤の気持ちを伝えるアイデアにも新鮮な驚きがありました。部分シンクロが決まる場面なんて目に浮かぶようでしたよ。子どもがすぐに続きをとせがんだ理由、納得です。(対象年齢は10歳以上かな?)2023/12/10

杏子

10
盲学校と聾学校、一般校が併設された聖白鳩学園中等部に入学した美空は視覚障がい者。弱視の障がいを持った美空がお兄ちゃんや友達に助けられながら、学校生活を送っていく話。挿し絵はないが会話文が多く、描写は軽い。小学校高学年から中学生くらいかな?表紙イラストにも人気高まりそう。知らなかったが、これが1巻でまだ話は続いていた!後半に起こった事件は目の不自由な人には恐怖以外の何物でもないだろう。鈴の音の正体は2巻以降?表紙の絵の二人の恋物語になるんだろうか?この作品を通じて子どもたちにも興味を持ってもらえらぱいいな。2023/07/03

ドシル

9
子ども向けの小説。 インクルーシブな私立学校を舞台にした中学生の物語。 主人公は弱視の女の子。 彼女がなんとなく気になる男の子はダンスが上手い、ろう者の男の子。 「インクルーシブ」な私立の学校には、一般的な学校に併設されたろう学校と盲学校があり、学校行事には情報保障がつく描写もある。 手話もでくるし、音声認識アプリや文字読み上げアプリ、点字などなど今使える様々なコミュニケーション手段も登場する。 シリーズ作品で今は、2作品が刊行されているので続編が楽しみ。2023/06/15

4
こういう設定、背景の物語はどうしても人間の悪意に満ちた部分が多くなる印象ですが、この物語ではそうではない。おそらくマイノリティであっても普遍的なものはあるということを描いた作品なのかなあと。それはある意味でよくある学園青春物語に括れてしまうのだけれども、おそらくそう思わせるような作品なのでしょう。しかし一巻で終わると思ったらつづくと出てしまったのは少し驚いた。それでもまあ、悪くない。2023/04/04

飲も飲も

3
盲学校と聾学校を併設している聖白鳩学園。美空のシスコン義兄大地いいな。2023/04/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20258937
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数3件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす