内容説明
一介の草履とりから天下人に出世した豊臣秀吉。その秀吉に14歳で嫁いだ妻おねね。仲睦まじい夫婦だったが、地位があがるにつれ、秀吉の浮気の虫と権力欲が頭をもたげ、おねねを苦しめるのだった。戦国の女性を描いた傑作歴史小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すいへい
10
秀吉の正室おねねが主人公。信長からの手紙は、日本史の中でもかなり好きなエピソードやわ。2024/05/18
Y...
1
1981年に購入した講談社文庫から新しく購入。1981年大河ドラマおんな太閤記(秀吉の正室である北政所が主役)を見て興味が湧いて読んだ本です。本作や大河ドラマが無名だった北政所を有名にしたと私は思います。上巻は信長が斃れてから秀吉が活躍する一方で側室が増えていき困惑しながらも寧々の立場も変わっていく2024/01/20
あるなし
1
年末の図書館で2023年に亡くなった作家のコーナーにあった。やっぱり面白い。2024/01/13
りんふぁ
1
秀吉の正室ねねのお話。 ねね視点は面白そうと借りる。 結婚から天下人になるまでの上巻。 ねね側だと、戦から帰るたびに夫の立場が変わりそれに伴い自分の立場も勝手に変わっていく感じ。 なかなか面白い。2023/08/12
グランくん
0
秀吉の正妻、おねねを描いた物。 上巻は、信長の桶狭間の戦いの翌年に、十四歳で秀吉に嫁ぐ所から始ります。 やがて秀吉は、一国一城の主となり、中国方面司令官になるが本能寺にて信長が横死。山崎で明智光秀を倒し、敵対した柴田勝家も賎ヶ岳で破り、大坂に城を建て、家康も臣下させ、関白となる所までが描かれております。 その中で、良いこともあれば(特に秀吉の女癖で)泣かされる事もある。 秀吉を、親しみやすい英雄としてでは無く、冷徹で強欲な所も描き、おねねが、それとどう向き合ったかを描きます。2024/04/16