出版社内容情報
悪名轟く盗賊・熊五郎に夫を殺されたお延。ある日、お延は病に苦しむ旅の男を茶店にかくまい、そのまま深い中になってしまう。ところが、その男の特徴が熊五郎によく似ていることがわかる「熊五郎の顔」ほか、五編を収録。
内容説明
盗賊・雲霧仁左衛門の子分である州走の熊五郎に、目明しの夫を殺されたお延。ある日、お延の茶店に旅の男がやってきて、お延はその男を泊める。やがてふたりは深い仲になるが、お延は男の体の特徴が逃走中の熊五郎とそっくりなことに気づき…(「熊五郎の顔」)、敵もちの小平次は、旅籠で出会ったあばた面の浪人の名を名乗るようになるが…(「あばた又十郎」)など、傑作短編五編を収録。
著者等紹介
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年東京生まれ。劇作家などを経て60年『錯乱』で直木賞を受賞。77年に吉川英治文学賞、88年に菊池寛賞を受賞。86年には紫綬褒章を受章した。90年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けぴ
34
池波正太郎作品は概ね全て読んだと思っていたが、本書は未読。キレの良い短編が5篇。相互の繋がりは無いので好きな順で良い。『熊五郎の顔』のラストの仕掛けにはやられました。上手いと共に読んでいて清々しい。『あばた又十郎』も仇討ちをテーマに中々のドンデン返しでした。2025/08/24
陽ちゃん
6
久しぶりの池波作品。短編集ですが、池波ワールドを堪能させていただきました♪やっぱりいいですねぇ〜2025/03/19
かお
3
字が大きくて読みやすい。池波正太郎はなんぼあってもいい。2025/08/22
Akio Aratani
2
池波先生の小編 いゃ〜良い2025/02/27
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