内容説明
4年前に処刑された“お菓子の魔女”争奪戦!
“首飾りの森”近くの村エイドルホルンで、魔女災害が発生。
4年前にこの村で捕らえられ処刑された“お菓子の魔女”が復活したのだという。その真偽を調査すべく王国アメリアより異端尋問官のカルル、アビゲイル、ザミオ、そして見習い尋問官のエイミーと、その冒険譚を記録すべく宮廷詩人のリオ・ロンドが村へと派遣される。
だが村ではすでに、魔女集めを行っているという“キャンパスフェローの猟犬”と、“鏡の魔女“と思しき人物の姿が目撃されていた。その情報が本当なら、彼らに先を越されて”お菓子の魔女“を奪われることはなんとしても避けねばならないと躍起になるカルルたち異端尋問官。
そんな彼らをよそに、宮廷詩人のリオは見習い異端尋問間のエイミーとともに、村人たちの証言から独自に“お菓子の魔女”へと迫っていく。やがて二人は驚くべき真実に行き当たる……。
そして異端尋問官たち一行は、魔女の潜むという“お菓子の家”がある森へと足を踏み入れる。この先に、彼らの想像を絶する驚愕の事態が待ち受けるとも知らずにーー。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
38
首飾りの森近くの村エイドルホルンで発生した魔女災害。四年前に村で捕らえられ処刑された「お菓子の魔女」が復活したという真偽を確かめるため、王国アメリアより異端尋問官たちが派遣される第四弾。異端尋問官のカルル、アビゲイル、ザミオ、そして見習い尋問官のエイミーと、その冒険譚を記録すべく村へと派遣される宮廷詩人リオ・ロンド。そこに魔女集めをしているロロたちがいれば激突は不可避でしたけど、お菓子の魔女を巡る優しく切ないエピソードは印象的でしたね。激闘の末に新たな因縁も生まれましたが、次回の魔女争奪戦も楽しみですね。2023/05/18
しおり
17
「昔処刑されたはずのお菓子の魔女🍭が現れた」との噂を聞きつけ、主人公達だけでなく異端尋問官も森外れの村に集結し…今までよりさらに魔法バトルがダイナミックになり、御伽噺の雰囲気もミステリー要素も際立っていて面白かったです。2023/06/01
フラチキさんです
12
★★★★★+ 作者さん4冊目。毎巻登場人物がガラッと変わるのに読みづらさを感じない良シリーズ。今までとは違い、魔女にまつわるミステリアスな雰囲気が作品全体に漂っておりかなり面白かったです。戦闘描写も個性的かつ、スパッと終わらす。いいですねぇ。魔女が魔女らしくかなり強かったり、登場人物のイカれ具合が生き生きしていたりと作品の完成度が今までの中では1番高かったのではと思います。良作です。しかしテレサリサの『観光...』には笑ったな。2023/08/03
真白優樹
12
辺境の村で蘇ったと噂されるお菓子の魔女を巡り、ロロ達と教会陣営がぶつかり合う今巻。―――救えぬこの世界、けれど確かにそこに在った愛。 ミステリ仕立てでお菓子の魔女の謎に迫る中、この世界の救えなさの中でも必死に生き抜いた愛が見られる巻であり、心を突き刺してくる面白さが確かにある巻である。魔女は彼等の軍門に下り、新たな舞台は花の国へ。全ての陣営が集い始める中、内乱に揺れるかの国で待っている魔女とはどんな相手か。今度はロロ達は全てを出し抜くことは出来るのか。 次巻も須らく期待であるべし。2023/05/25
ゆ〜た◢◣
10
★★★★★ お菓子の魔女は処刑された。あれから4年再び── 処刑されたはずの魔女がなぜ復活したのか?その正体は? 異端尋問官達が聞き込みをし真実に迫る展開がミステリー感を感じとても面白かった!魔女生誕の隠された過去は深い愛を感じました。どんでん返してきな展開もあり後半は読む手が止まりませんでした! 2023/05/19