小学館文庫<br> ほどなく、お別れです それぞれの灯火

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小学館文庫
ほどなく、お別れです それぞれの灯火

  • 著者名:長月天音【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 小学館(2023/03発売)
  • もうすぐひな祭り!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~3/1)
  • ポイント 175pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094072402

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内容説明

喪失の苦しみを優しくほどく、お葬式小説。

 人よりも“気”に敏感な体質を持つ清水美空が、スカイツリー近くの葬儀場・坂東会館で働き始めて一年が経とうとしていた。若者や不慮の死を遂げた方など、誰もが避けたがる「訳あり」葬儀を好んで引き受ける葬祭ディレクター・漆原のもと、厳しい指導を受けながら、故人と遺族が最良の形でお別れできるよう、奮闘する日々を過ごしている。
 葬儀場が繁忙期を迎える真冬のある日、美空は、高校の友人・夏海と偶然再会する。はしゃぎながら近況報告をし合う二人だったが、美空が葬儀場で働いていることを聞いた夏海は一転、強張った表情で美空に問う……「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」。夏海の兄は、海に出たまま五年以上も行方不明だった。家族の時間も止まってしまっているという。
 交通事故に遭った高校生、自殺した高齢女性、妻と幼い息子二人を遺し病死した男性、電車に飛び込んだ社会人一年目の女性……それぞれの「お別れ」に涙が止まらない、あたたかなお葬式小説。

※この作品は単行本版『ほどなく、お別れです それぞれの灯火』として配信されていた作品の文庫本版です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

186
『単なる終わりの儀式ではない。故人を悔いなく旅立たせ、見送る人々にも区切りとなり、前へと歩ませるための儀式』。『スカイツリーにほど近い葬儀場、坂東会館』で働きはじめて一年が経過したという主人公の美空。この作品にはそんな美空が『葬祭ディレクターを目指』して日々学びを深めていく姿が描かれていました。『葬儀社』の”お仕事小説”が描かれていくこの作品。そんな物語にほんのちょっぴり”ファンタジー”色を漂わせてもいくこの作品。『スカイツリー』のあるさまざまな景色がとても印象深く物語を演出してもいく、そんな作品でした。2025/09/12

まさきち

114
シリーズ2作目。坂東会館に就職して一年、美空も葬儀を取り仕切る者としての新たな一歩を踏み出す。それぞれの話も素晴らしいが、その合間々々で語られる漆原の言葉達も魅力的。そしてプロローグで始まり、終始話の裏で伏線的に流れ続けてきた夏海と坂口のエピソードがプロローグであたたかく結ばれたのも新たな魅力の一つと感じられました。2026/02/18

のり

98
シリーズ第2弾。前作である意味、姉と祖母との別れを経験した「美空」。葬祭会館で働き始め1年が過ぎた。次の段階に進む為に上司の「漆原」は司会を任せようとするが、「美空」は踏み切れない。本作は4件の葬儀と友人の兄の話が並行する。葬儀とは区切の儀式。認知が重要になる。葬家の思いも様々あるが…着実に彼女の成長がみれた。次作も楽しみ。2025/11/26

itica

94
避けられないことではあるが、死に直面するのは辛いことだ。ましてや若い人の死、自死、残された幼い子供、そんな描写はせつない。故人を見送ることは、後に残る者にとっては別れと共に未来に進む儀式だと気付かされた。誰ひとり同じ人がいないように、葬儀の形も思いもそれぞれだ。遺族に寄り添いながら心を救うのは容易いことではないだろう。漆原の指導は厳しい。でも美空は確実に成長している。これからも美空を見守りながら、私も生と死を見つめて行きたい。 2024/02/29

いたろう

83
シリーズ第2弾。大学卒業後、東京スカイツリーの近くの葬儀場、坂東会館に就職して1年、美空は、漆原の指導の下、葬儀スタッフとしての経験を積み重ねてきたが、通夜の司会という次なる目標が、重くのしかかる。そんな中、高校時代の友人にばったり出会った美空は、友人に葬儀場に勤めていると伝えると、遺体がなくても葬儀はできるのか、という相談を受ける。この2つが今作の中心だが、そこに4つのお葬式のエピソードがあり、それぞれ、死という絶対的なのものを前にしながら、最後は心温まる物語になっているのは、このシリーズらしいところ。2026/02/07

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