内容説明
映画化で話題!初の文庫書き下ろしで登場!
新型コロナウィルスの影響で様々な対応に追われる、スカイツリー近くの小さな葬儀場「坂東会館」。入社4年目となった清水美空も、教育係の漆原と同じ「葬祭ディレクター」を名乗るための試験を受けられず、煮え切らない気持ちでいた。そんな中、漆原の師である社員・水神が引退を決め、美空はある大役を任されることになるが……。
不可解な場所で交通事故に遭った料理人、新婚の夫の遺体との面会を拒む妻、かつて息子と孫を同時に亡くし改宗した男性、美空の高校時代の恩師……コロナ禍でも人々の営みは続き、まさに今、お別れに直面する人がいる。漆原の過去も明らかになる、人気シリーズ第4弾!
「大切な人を見送る日はいつか必ずくる。その前に読んでほしい物語」(三木孝浩氏/映画監督)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
145
シリーズの第4弾!コロナ禍の坂東会館や4年目の美空の日々。葬祭ディレクターの試験が延期になり、気持ちが下がる美空ではあったが漆原や仲間たちに支えられ、お別れに直面する人に寄り添う姿に今回も「頑張れ!」とエールを送る読書だった。漆原の師でもある水神が引退を決め、生前葬をする事に・・その中で漆原の過去や美空の高校時代の恩師の死などがあって、切なさの中の光を感じさせるのが好い。ラストの漆原とスカイツリーも今後が楽しみな終わり方だった。2026/01/28
itica
75
シリーズ4。頃はコロナ禍。葬儀場での形態も変化を余儀なくされた。そんな中で葬祭ディレクター試験合格を目指す美空の成長が伺える回だった。美空の指導をする漆原、漆原を指導してきた長老のような水神、その関係も時の流れと共に変わってくることが感慨深い。葬儀と言えば悲しみばかりを想像してしまうが、故人への愛や慈しむ気持ちも再認識できる場所でもあるんだな。葬儀場に対する見方が少し違ってきたように思う。 2026/02/23
みんとあめ
34
大好きなシリーズ第4弾。葬儀の形がコロナ禍で大きく変わったこと、今や当たり前のように受け入れていて、すっぽり忘れている自分にショックを受ける。当時の葬儀屋さんの奮闘に改めて胸が熱くなる。様々な思いを抱えながらも遺族たちが向き合い進む姿は、大事なことを教えてくれる。そして、美空の成長、漆原と水神さんの師弟関係には胸がいっぱいになった。どのお話も良かったが、特に第4話・エピローグが心に残る。大切な人だけでなく、自分の最期も考えさせられたからかな。これからも大切にしたいシリーズ。映画も楽しみだ。2026/02/19
🍀sayuri🍀
25
「コロナ禍の再会」「嵐のあとに」「春のおとずれ」「遠くの空へ」4話収録の連作短編集でシリーズ第四弾。死を扱う物語は読むたびに胸が締めつけられるが、それでも読み続けてしまうのは、哀しみの中に差し込む希望の光に心を救われるから。当たり前に続くものだと信じていた日常が、ある日突然断たれてしまう。まだ若く未来のある人たちの死は途轍もなく不条理で哀しい。だが坂東会館のスタッフ達の温かさが心をそっと癒してくれる。誰にでも、いつかは訪れる死。だからこそ今を大切に、悔いのないように生きたい。そう思わせてくれる一冊だった。2026/02/19
夢子
25
美空も無事に女性葬祭ディレクターに合格する。坂東会館もコロナの中、大変だったようで、やっとコロナから落ち着いてきた。漆原との仲も気になる。次回作あると良いと思う。読んでいるとなくなった母を思い出しました。合掌2026/02/20




