内容説明
玲夜の溺愛に包まれ、結婚指輪をオーダーメイドして新婚を満喫する柚子。そんなある日、柚子は龍と撫子から定期的に社にお参りするようお願いされる。神子の力が強まる柚子はだんだんと不思議な気配を感じるようになり――。また、柚子と同じ料理学校の芽衣があやかしに絡まれているのを見かけ、思わずかくまってあげて・・・!? 一難去ってようやく待ちに待った新婚旅行へ。「柚子、愛してる。俺だけの花嫁」文庫版限定の特別番外編・猫又の花嫁同棲編収録。あやかしと人間の和風恋愛ファンタジー新婚編第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
42
あやかしの溺愛に包まれて不服申し立てする者、あやかしから逃げたいと思う者。人間だってストーカーもいりゃ変質者もいる。妖に限らず自分という存在をしっかり持って対処していかなあかん。その点透子さんは見上げたものです。柚子はほんと恵まれ過ぎている。御先祖様が有能な神子のお陰か。という事は私も程々の幸せでいるのはご先祖様のお陰?。いつまでも砂糖菓子のようなお話に、糖尿になるのも困るが・・3巻まで購入してあるし続きにいきます(*^^*)2023/08/09
蒼
30
全ては愛する花嫁の為。その天井知らずの溺愛と規模のハンパ無さに空いた口が塞がらないままに読了。柚子にはおままごともどきのレストラン開店よりも、妖に見染められ不本意のままに嫁すしかなかった花嫁達の心のケアを目指して欲しいと切望してしまう。2023/04/04
らび
28
新婚旅行の話は軽く済んでしまったけど、結婚指輪を作るために店を作っちゃうとか相変わらず若さまの溺愛ぶりに拍車がかかってますね。料理学校での鳴海の執拗な反感の原因も分かり、矛先が向かう先に違うだろ~とは思えどここまで追い詰められてしまうと理屈ではないんでしょう。結果的に鬼龍院の助けもありこれで引いてくれればいいけど妖の執着は簡単ではない。そしてラストにまた何か起きそう。今度は?2023/03/31
よっしー
26
続いて続編へ。またまた気になるところで終わっていました。鳴海の噛み付き、何かが裏にあるとは思っていましたが、やはりあやかし絡みだったのですね。玲夜の力添えもあり、結果としては新しい友が出来たようで良かったです。新婚旅行は海外に行かないかなと少し期待していたのですが、国内でのんびり旅でしたね。そこは邪魔されずで一安心…かと思っていたのですが、神子の存在が気になりますね。柚子とどのような縁があるのでしょうか。2023/05/11
mariann
26
前作で意地悪ばかりけしかけてきていた鳴海さんにフォーカス。最初からのテーマにある通り、両思いになれないあやかしと花嫁の場合。そして蛇塚のように優しく見守って、そして諦めていく者もいれば今回の鎌崎のように力ずくでどうにかしようとする者。北風と太陽のようだ。 鳴海のための宝くじ。龍がされた仕打ちに思わず笑いが。えらい神様なのにいつも扱いが酷い。そして一龍斎の敷地のお社は一体何なんだろう。2023/05/06