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内容説明
精神科医の六麦は、少年院で知能に問題がある少年少女を見てきた。ある一定の傾向があり、問題を抱えながら更生を進めている。少年院の中では少年同士のいざこざはもちろん、教官との関係も留意すべきことになっている。関係者は、院の内外での軋轢と解決の道を探るのだった――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南
16
子どもが話をきいてほしいときに、あとにして、などと言ってお母さんが向き合ってくれなかったのが引き金で・・・。子どもの思いに気づけないことが自分にもあると思った。子どものことを大切に思っていることを、子どもが分かる方法で伝えるヒントが書かれていた。2023/09/22
かなっち
8
非行を起こす少年と、その少年に関わる周囲の人たちの苦悩を描いた、少年院と知能障害の闇に迫るコミカライズ…第6巻です。複雑な家庭環境や知能障害に、彼らを更生させる難しさが、漫画家さんの淡々とした絵とピッタリで…余計胸に迫りました。そして、環境が如何に重要かを改めて考えさせられ、親の正しい愛情は代わりの効かない唯一無二のモノなんだと。親のいない子は、その存在が教官になるんでしょうけど、その人が自分本位で寄り添ってくれない人だとお互いに不幸ですね。複雑な背景から、非行に走った子たちの再犯率が高いのも納得できて→2023/03/23
笠
5
3.5 少年院への入所者は年々減少傾向にあるが、一方で再犯率は増加しているというデータが興味深かった。つまり現代の少年院は、一昔前より濃度の高い非行少年が集まっていると。いくら考えても、そこの部分をゼロにすることはまず不可能なわけで、一般市民としてはなるべく関わらないように、自分の子が道を踏み外さないように気を付けていくしかないよな。よくよく考えるとこういう看守って職も、どういう経緯で就くのかわからんけど、立派な人間ばかりでもないだろうな。スタンフォードの実験を持ち出すまでもなく問題のある人もいそう。2023/02/20
直人
3
原作者がいて,その方がドクターで臨床経験も持たれているのでリアル。 明白な因果が描かれていない点も含めて。 そもそも人の心なんていうのが判るなんていうこと自体,どだい無理なことなんだろう。 ただできることは寄り添うことなんだと。 そうすることで救われる心ってのもあるだろう。2023/09/20
Mr.deep
2
毎度のことですが、周りの大人たちもあかん過ぎて・・・。「ここでの教育でいかに助けてあげたくなるような少年になってもらうか」は至言だと思う2024/02/01