内容説明
保育士の佐藤理々は、22歳のときにできた初めての子を死産した。夫と誕生を心待ちにして、名前も彩葉と決めていた女の子。あのとき転んだせいではないか。自分を責めずにいられなかった。7年後、理々は「死んだ人に会える食堂」へと向かっていた。ひと目も会うことができなかった我が子に会うために――。温かい感動が胸に迫る、好評シリーズ待望の第6弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽろん
36
このシリーズ、分かっちゃいるけど、毎回泣かされる。どの話も、大切な人に逢えて本当に良かった〜。2023/02/12
よっしー
26
話の展開としては毎度同じなのですが…そうと分かっていながらも毎度涙を流してしまうこの不思議。不思議な魅力のあるシリーズです。大切な人と会えて、言葉を交わせるというのは素敵ですが、「今」という時間を大切にして、お互いに生きているうちに後悔しないように言葉を交わさないといけないんだろうなと考えていました。にしても、二人の距離は縮まってるのでしょうか…。2023/07/04
Mie Tange
19
シリーズ6作目。 すごくいい話なのは、そうなんだけど… 印象に残るような話は減ってきてるような… 気もしなくもない(笑) "からす猫~"の昔話のなかで 三人家族のはずなのに "二人の暮らす家から鉄工所まで~"という 間違いがありモヤモヤした。 "鉄工所から二人の待つ家まで~"でしょ(´・ω・)?2023/04/29
小梅さん。
18
大事な誰かの死に、自分に責めがあると感じるのは、本当に辛い。 ちびねこ亭を訪れた彼らの心が、少しでも安らぐことを願ってやまない。その時は救われた気がしても、やがて、それが自分に都合のいい幻だったのでは、なんて思わないですみますように、と。 さて、橋本少年、今後も登場するかな。なんだか毎回探してしまいそう。 2023/01/11
coco夏ko10角
16
第6弾。最初の『夏みかんジャム』あの塾でからかってた男の子が主人公に。『卵粥』死産した娘に。どうやって現れるのか?何を話すのか?とドキドキ。『ホットチョコレート』おじいちゃんとおばあちゃん。こういうケースもあるのね。とてもよかった。2023/11/15