内容説明
ドラゴンに踏みつぶされた惨死体。5年前に密閉された小屋から発見された白骨。ユニコーンに突かれ、ペガサスに落とされた兄弟。生命を再生し若返らせる館……。幻獣たちが跳梁し、奇蹟が現実のものとなる奇々怪々の事件に、“世界の伝説と奇観”を取材するフリーカメラマン南美希風が挑む。幻想と論理が融合する柄刀ミステリーの真骨頂!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
25
南美希風シリーズ、短編集。カメラマンの仕事で色んな国へ。5年前に入口を塞いだ小屋から発見された3年前には生きていたはずの女性の白骨『光る棺の中の白骨』、目撃されるだけでなく美希風のカメラに写ったペガサスとユニコーン『ペガサスと一角獣薬局』がよかった。2018/03/30
つたもみじ
19
南美希風シリーズ第五弾。連作短篇集。『世界の伝説と奇観』をテーマに取材するフリーカメラマン美希風が出会う幻想的な謎と事件。ドラゴンに踏み潰された死体、扉を溶接し密封された小屋から発見された白骨、ユニコーンに貫かれた死体。幻獣と奇跡。人ではない大きな力によるとしか思えない事件の数々を、美希風はどう論理的に解決するのか。トリックはやや強引なものもあるけれど、物語は叙情的。個人的に好きなのは表題作。印象的なのは「チェスター街の日」2015/11/02
ア・トイロッテ(マリポーサとも言う)(各短編の評価はコメントで)
12
★★★☆ 7 柄刀一は文章が合わないけど、トリック自体は好みである。この作品も例に漏れず、各短編のそれぞれトリックは非現実的で幻想的な雰囲気になっている。ストーリー自体は「光る棺の中の白骨」がとても好みだった。2018/09/04
ほむら
9
第一印象は、「ペガサスと一角獣薬局」なのになんで表紙はユニコーンなんだろう…という(笑)でもどっちも出てきましたね。加え、合理的な解決に落ち着いたのはペガサスのほうでした、という。全てに絡む美希風氏ですが、探偵でもないのにかなりの推理力じゃないですか。火サスとかって記者が事件を推理したりするけど、私はわりとそういうのに違和感を覚えてしまいます。マジックも上手い彼、相当な食わせ者を想像してました。個人的にお気に入りなのは「チェスター街の日」。2012/05/30
Mark.jr
5
南美希風シリーズ第5弾。 ファンタジーではない幻想文学が希少なように、特殊設定ミステリーではない本格な幻想ミステリーもまた希少ですが。本書はその数少ない一つでしょう。ペガサス、ユニコーン、ドラゴンといった幻獣が絡むものは勿論、そうでないものも十二分に幻想的な雰囲気ですが、きちんとミステリーとして解決される。なおかつ、幻獣の存在も現実的に解釈が施されるのにも関わらず、幻想的なものに対する畏敬の念が残っているのが、本書の魅力でしょう。中でもエモーショナルな「光る棺の中の白骨」が個人的ベスト。2026/02/06




