内容説明
廣澤和之進との果し合いで顎を斬られ、自ら「其方の勝だ」と認めた宗次は、八軒長屋で快復を図る。しかしそこに最愛の女美雪の姿はなかった。代わりに西条家から教養豊かな女性舞が看病に訪れるが、その頃美雪は悲痛なる”決断”を下していた。一方、和之進は藩命を受け、駿岡藩の北条一心斎暗殺に乗り出す。烈しい憎悪が研ぐ打貫流遺恨の剣は、再び宗次に向くか! ※電子版に口絵は含まれません
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
86
汝よさらば 浮世絵宗次日月抄シリーズの3作目。 2019.10発行。字の大きさは…小。 西條山城守貞頼の娘・美雪は、元夫・廣澤和之進が田賀藩とその隣藩との争いに巻き込まれ落命したことにより、美雪と浮世絵宗次(徳川宗徳)との祝言には問題が無くなり、宗次との仲が前進するかと思われたが。 美雪は、ある大きな決断をする…。 これにより、宗次との仲が今後どうなる事か…。 次回がまたれる。2019/12/13
とし
76
浮世絵宗次日月抄「汝よさらば」 3巻。藤澤和之進との長い長い戦いにやっと終止符が、美雪とのその後は、多鶴付きの舞との事は、宗次にまた新たな難題が押し寄せるのか次巻を期待。2019/11/05
ニッキー
6
久々に面白い卷だった。 闘いも壮絶であったし、和之進との決着も意外な結末となった。 汝よさらばの題名の意味が分かったような卷でもあった。 この先が見えなくなった。2019/11/06
depo
0
図書館本。先に読んだ「愛と幻想のファシズム」に比べると、何と楽に読めたことか。2024/02/21