内容説明
「さあ、楽しいゲームの時間だ。王子様がゲームをクリアできれば合格。ちゃんとお前の元に戻ってくるよ」
オルタ国の王宮に隣接する森で行われた狩猟の最中に致命傷を負い眠り込んだままになってしまったルイ。
ラシェルはネルの言葉の真意が掴めないまま闇の精霊の地でルイが目覚めるのをずっと待っていた。
しばらくして、無事にルイが目覚めて喜んだのも束の間、何か様子がおかしい。
驚くことにルイは、ラシェルが逆行する前の世界のルイに戻っていた。
魔力の高さから傲慢に振舞っていたラシェルしか知らないルイが目の前にいて、
絆を深めたはずのあのルイはいない。
そんな現実を目の前にして、ラシェルが取った行動とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TAMA
15
パラレル世界に移動だったので云々…。その世界のあの人やらこの人やらのその後(早足で読んだうえ、もう返却したので間違ってるかも)。「反省」とは何なんだろうと思いつつ、これがこの作家さんのけりの付け方なんだなとも。最後まで書いてくれてありがとうな気持ちです。まだあるかな?2023/03/09
おもち
4
最後の手紙で泣いてしまった。切ないがいい手紙だった。2023/08/25
長峰
3
ラシェルが死んだ世界列のルイが来てしまい、自分が知らない、知ろうとしなかったラシェルと話すことで自分の視野の狭さを自覚した。元の世界に戻るためにラシェルの居ない世界で頑張っていたルイは最後にラシェルを大事にしなかった自分に自分の決意を告げる。同じ人間であっても歩む道が違うとこんなに変わるというのがよくわかって、面白かった。ラシェルからの最後に手紙は泣く。2024/06/15