内容説明
近頃は王族からも信頼されているおっさん、ベリル・ガーデナント。彼の卓越した剣技への評判が日増しに高まるなか、ルーシーとフィッセルの魔術師コンビがやってきて――「お主、魔術師学院で教鞭を執ってみんか」「私は賛成」いやいや、おっさんは“剣術”の師範なんですけど!?専門外の依頼に戸惑うが、どうやら新設された剣魔法科で講師を務めるフィッセルを手伝ってほしいようで……。新米教師フィッセル&ベテラン(?)先生ベリルによる剣魔法講義の行方とは――。魔術の世界におっさんの剣が唸る、シリーズ待望の第4弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナオフミ
35
毎日同じく過ごしているのに描写や出来事を色々と変えながら飽きさせず話を面白く進めるというのはとても凄いことだと思いました。義理の娘との生活、親として大人として振る舞う主人公は読んでいて面白いです。子供達の成長と弟子もまた強いがまだまだ成長の余地があるところは今後読んでいく目標になります。2023/06/08
こも 旧柏バカ一代
20
おっさん、教え子の手伝いで魔法学校の剣術の先生になる。2024/07/13
サケ太
16
魔術師学校の臨時講師。一波乱はありつつも、おっさんのすごいとこが見れるので良い。2022/12/12
nishiyan
7
スフェンドヤードバニアの使節団を巡る騒動解決に尽力したことで王族とも知己を得たベリル。今後は養い子のミュイが通う縁もあって魔術学院の臨時講師を務めることになる本巻。フィッセルが受け持つ剣魔法科はミュイを入れても五人という小所帯。天才肌の彼女を指導者として一人前に導く展開には苦笑だったが、ミュイが学院に慣れて友達が出来ているのは良き。学院では思わぬ形でフィッセルと共闘ができたりと、バトルがあって楽しかった。ただルーシーの謎が深まったが(笑)。ベリルは天性の指導者気質なので、その方面の話が多いと嬉しいかな。2024/08/17
chirako
6
特に大きな事件もなく剣客の主人公の日常エピソードが多いこの巻はすごくよかった。藤沢周平も池波正太郎も時代劇の皮をかぶったファンタジーのノリで読んでたので、魔法が使えない剣客の主人公が魔法学校に講師で行くという今回のプロットは、ファンタジーの皮をかぶった時代劇のノリをこのシリーズに期待してる私には満足度高かったです。今回のメイン弟子はラブコメ成分が低くて、とにかく「師匠大好き」な弟子なのも物語にバランスよかったし、このシリーズはラブコメ成分低いほうがいいのかもしれない2022/07/09