内容説明
弟子アリューシアに引き立てられ、不承不承都にやってきた剣術師範のおっさん、ベリル・ガーデナント。 ようやく新生活にも慣れてきたのも束の間、最強の弟子や都会の喧噪は彼を放っておいてくれないようで――「先生の剣! こいつは腕が鳴るぜ!」 凄腕の鍛冶師に成長した弟子と再会したり(!)、「るっせぇ! アタシに構うな!!」 ワケありな不良少女の教育をしたり(!!)、 さらには魔法師団長ルーシーから、国家で蠢く策謀の解決を頼まれてしまって!?「あの……何度も言うけど俺、しがないおっさんだよ?」 困惑しながらも、今日もおっさんは剣を抜く――。 大人気成り上がりおっさんファンタジー、第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナオフミ
28
主人公がおっさんというキャラだからできる話で今まで子供を相手にしてきた経験から絶望の淵に落ちそうな子を助けたのはとても心が温かくなり、家族なような関係も頬が緩みます。おじさんの実力も徐々に本領を発揮していきこれから世界へとどうやって羽ばたいていくのか楽しみです。2023/05/31
サケ太
17
自分のことを過小評価しているおっさんを周囲が認めていくお話。今回は特殊な事情の少女との関わりから始まる。おっさんの強くて優しい所は好きだ。2021/09/18
chirako
8
ラストのオチがますます時代劇小説ですねと納得。軽いノリやギャグのツッコミが減ったけど、これで主人公がますます楽しく読めるので次が楽しみになりました。今回は元弟子達との楽しいわちゃわちゃが減って、この世界の大人を描いていて、その大人組の関係が藤沢周平みたいで楽しかった。でも、前半が長すぎる印象。細かく書いたほうが読者が楽しいと思ったみたいだけど、この内容なら3分の1くらいで書いて欲しかったと。前半のテンポが悪いのが残念な印象。2022/02/27
ブラフ
7
【図書館】2023/02/08
てつえもん
5
自分をとことん大したモンじゃないと本気で謙遜する田舎のおっさんが次々に都会の大物に頼られ、活躍して実績を積み上げる様子は痛快。ラノベ候の少し不自然な展開やキャラクターの言動はご愛嬌として、純粋に主人公のおっさんに感情移入できてほっこりもできて、個人的に好き。2022/03/25