内容説明
片田舎の村で細々と剣術道場を営む男、ベリル・ガーデナント。いつか夢見た剣士としての栄光はどこへやら。「しがないおっさん」を自称しながら過ごす今日この頃。“このまま静かに年を重ねていくのだろうか”そうぼんやり考えていたある日のこと、若くして王国騎士団長に昇り詰めたかつての教え子、アリューシアが訪れる。「先生を騎士団付きの特別指南役として推薦しました」「……ナンダッテ?」困惑したまま王都へ出立したベリルはさらに、最高位冒険者やエース魔術師など、大成した弟子と次々再会し、彼女たちから教えを請われてしまって!? 「絶対俺もう必要ないでしょ……」と、卑下するのはベリル本人ばかり。長年培われた剣術はもはや並ぶ者なく、彼の活躍は“片田舎の剣聖”と都で評判になっていき――「その称号、かっこ悪くない!?」最強の弟子たちの“師匠”が遂に報われる、おっさん成り上がりファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナオフミ
31
謙遜していても隠しきれていない主人公の強さ、人の良さも登場人物との関わりを見ていればわかる。田舎でくすぶっていた主人公がこれから世にどんなふうに出ていくのか楽しみだ。出てくる女性の登場人物全員とのフラグが立っているのもこの作品の良いところだと思います。主人公にどのように接近するのか、ライバルとの差をどうやって広げるかそういった要素を楽しむのもこの作品だろう。2023/05/28
しまふくろう
30
イラストレーター買い。鍋島テツヒロ先生の描く女の子は可愛らしくて大変良い。アリューシアの衣装が軽装鎧っぽいのによく見ると痴女みたいなのには笑った。これもしかして師匠の好みを狙ってるんだろうか。 物語は田舎で剣術を教えていたおっさんが出世した教え子達に担ぎ出される話。弟子たちと本人の認識の差が面白い。主人公の強さが魔法や特殊能力的な物ではなくあくまで剣なため、戦闘が剣豪ものっぽい描写なのも面白かった。 おっさんは無事に結婚できるのか、続きが楽しみ。2022/07/15
しぇん
17
KindleUnlimitedで。無自覚に凄いおじさんが元弟子達からチヤホヤされるお話。苦戦はするけど緊張感などは無し。まぁ、そんなものはいらないんでしょう2022/12/05
サケ太
17
web版未読。自分の実力を過小評価しているおっさんが周囲に後押しされながら、新しい生活に邁進していく話。本人と他人の評価のギャップは面白い。おっさん、ベリルの活躍はどんどんみたい。2021/04/23
ブラフ
11
【図書館】乱暴に言うと、田舎で剣術道場の師範をしている40代半ばの自分の実力過小評価したおっさんと、20代の妙齢女子の元弟子で現騎士団長、最高位ランク冒険者、魔術師団エースなどの実力者たちのハーレムものw2023/01/24