首都高ＳＰＬ（８）

著者名：楠みちはる【著】

講談社（2022/06発売）

• ISBN：9784065285459

内容説明

工藤圭介、42歳。ＧＴ－Ｒ専門のチューニングメーカー代表。彼の作るＧＴ－Ｒは絶品といわれ、数々の走り屋たちを魅了していた。ある時一台のポルシェターボが現れる。その車に乗った工藤は絶句し、自身の閉塞感から解き放たれるのを感じる。
C＆R編集部で、コータは工藤に焦点を当てた企画を立てる。それは「90年代後半の首都高で唯一勝てなかった因縁の相手・ランエボ６との決着──」というものだった。そして、ついに映画の脚本を書き上げたリカは一つの真実にたどり着く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[毎日が日曜日]

★★★＋

2022/06/25

[ニノミン]

年寄りとが若手に頼りながら、対等と認めて、助けられるところは助けるのが良いです。

2022/08/08

[マサトク]

楠みちはるが作中で工藤に言わせ、みずからの後書きでも書いている「ピントが合う・ズレる」の感覚、非常に大事だと思う。運転していて事故る時、トラブルが発生する時は、だいたいピントがどこかズレている時だ。仕事でも遊びでもなんでもそう。予定を立てて義務感でこなしていく。それじゃ数は積み重ねられるけど、それだけでしかなく、それだけにしかならない（もちろんそのレベルの積み重ねが必要な時もあるけど）。よい作品と思う。

2022/07/06