文春文庫<br> 仕立屋お竜

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文春文庫
仕立屋お竜

  • 著者名:岡本さとる【著】
  • 価格 ¥750(本体¥682)
  • 文藝春秋(2022/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167918897

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内容説明

表の顔は腕の良い仕立職人、裏の顔は達人に仕込まれた剣術で悪を成敗する「地獄への案内人」。仕立屋お竜の活躍を描く痛快時代小説開幕!
第一話は、いたいけな少女・おしんがお竜と名を変えて「地獄への案内人」の道を歩むまでが描かれます。幼い頃に父からDVを受けてきたおしんは、母と家を逃げ出すが、その母も過労で亡くなり天涯孤独の身に。母親の薬代のためにつくった借金を抱えたおしんだが、親切顔で近づいてきたやくざの林助に騙され、盗品の運び屋や、美人局の片棒を担がされるなど、悪の道にひきづりこまれてしまいます。
 とあることがきっかけで、武芸の達人・北条佐兵衛に助けられて自由の身となったおしんは、天賦の才があったのか、達人から教えてもらった武術を乾いた砂が水を吸うようにわがものにしてゆきます。「お前の才能は、お前のように困っている女性のために使うのだ」という師匠の言葉を胸に、師匠の紹介で仕立屋「鶴屋」から仕事をもらうようになります。そしてお竜と名を変えて、女をいたぶる悪人を退治することを決意。そんなある日、因縁の男と再会することになって……。
 お竜の庇護者となる仕立屋の主・鶴屋孫兵衛、鶴屋の碁敵で謎のご隠居・文左衛門、そして鶴屋の用心棒で、ちょっととぼけた吉岡流剣術の使い手・井出勝之助など、お竜の脇を固める登場人物たちも魅力たっぷり。そして何よりの読みどころは、お竜の艶やかさと痛快アクションシーンです!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

142
久しぶりの岡本さん。新シリーズの幕が上がる。これは必殺仕事人ですね。。お竜がカッコイイので、このまま次も読んでみるとしよう。2022/08/24

タイ子

89
必殺仕事人、いや本作では地獄への案内人だとか。時代劇の脚本家らしいTVドラマでもありそうな内容。シリーズの初めなので登場人物の紹介から、主役のお竜がなぜ仕置き人となったのか。お竜の本名を”おしん”というのが最早苦労をしょって生きてきた代名詞のようなもので。流れ着いた先で救われた武芸の達人に全ての武芸を教えられ、鍛えられたお竜が人生のやり直しになったのが仕立て屋の仕事。軍資金は隠居の文左衛門が、相棒には浪人の勝之助とともにお竜の腕が冴える。今日も地獄へまた1人、ごあんな~い!次も楽しみ。2022/09/25

とし

75
仕立屋お竜 1巻。テンポが良いですね、お竜さんカッコ良いですね、文左衛門、勝之助等の脇役も良いですね。 2022/08/25

海猫

67
端的に言ってしまうと、女性が主役の必殺仕事人もの。初巻はお竜が武芸を身に付け、「地獄への案内人」となり、チーム的に裏仕事をこなすまでのお話。始末する標的は、女を食いものにする悪党たち。個々のエピソードがしっかりしていてテンポ良く進むので、たいへん読みやすい。時代劇ドラマを見ているかのように、スッとイメージが湧く。この著者ならではこのシリーズだからこその味わいには乏しい気もするが、それは欲を言えばのこと。ここは定番料理を過不足なく仕立てた点を買うべきか。次巻はもう刊行されているので、追って読んでいくつもり。2022/12/01

やま

67
女を虐げる悪党を斬る仕立屋お竜の活躍の物語です。お竜は、騙されて地獄に落とされたが、助けてくれた林助に惚れて夫婦になった。しかし、林助は、お竜を殴る蹴ると攻め続け、悪の片棒を担がせた。林助の隙を見つけて逃げ出したが、林助の子分に見つかり手傷を負って斃れたところを、武術の遣い手の北条佐兵衛に助けられる。→2022/11/27

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