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内容説明
日本を代表する電機メーカー・テコットの会長を退いた島耕作は相談役に就任する。テコットの枠にとどまらず日本の経済活動に貢献するためだ。株主総会を前に、中国企業からテコットのグループ企業への買収計画が持ち込まれた。裏で糸を引くのはかつて島のビジネスパートナーでもあった出発集団のトップ、孫鋭だった。孫の狙いはグループ企業のみならず、テコット本体を呑み込むこと。日本の安全防衛にかかわる技術を数多く持つテコットが外資に翻弄されることは国家の危機にもつながる。初芝電産、初芝五洋HD、そしてテコットーー長く務めてきたこの会社を、そして日本の経済を、島は守ることができるのか。相談役として、最後の大仕事が始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
30
52年間勤めた会社を島耕作が勇退する。しかし、実質はそれほど綺麗な引退ではない。数年前、半導体部門を売却したことが、コロナ禍によって失策と映ってしまう、その責任を感じての相談役辞任、そして退社なのだ。漫画の中で登場人物達に律儀にマスクをさせる弘兼憲史の、現実世界にこだわった、それが結末。とはいえ、島耕作の物語はここで終わるわけではない。社外取締役として、島の人生は続くのだ。2022/05/24
ニッキー
9
次で島耕作も、社外取締役になる。 テコット(旧初芝電産)を勇退する。 今回は、半導体事業の復活を賭けて、台湾のWSMCを日本に誘致。ほんの数日前にTVに社長が出ていた内容。 新社長でテコットは復活するか⁉️ 台湾情勢がどうなっているかも心配。2022/05/24
にゃむこ@読メ13年生
7
相談役編完結。次の新シリーズは【社外取締役】。旧初芝電産(現テコット)に入社し、半世紀以上、相談役まで務めあげて自ら身を引く。まさに「艱難汝を玉にす」の言葉どおりの生き様。島耕作シリーズは全部追っかけているけれど、課長部長時代の社内の派閥闘争のアレコレが面白かったから、社外取締役編ではまた現場寄りで話が展開して欲しいな。2022/06/04
毎日が日曜日
6
★★★ 完結。社外取締役へ2022/05/30
shonborism
5
シマコー遂に初芝を去る。最後は皆そうかもしれないが、日本の産業力の衰退と相まって寂しいものとなる。次からはまさかの社外取締役島耕作が始まるが、かえって現場寄りの面白い話になったらいいな(本誌は読んでない)。2022/05/23