【児童書版】妖怪の子預かります５

著者名：廣嶋玲子【著】

東京創元社（2022/03発売）

• ISBN：9784488028251

内容説明

「おれの恋人がさらわれた！」弥助のところに助けてくれと飛びこんできた、大家の息子久蔵。なんとさらわれた恋人は妖怪の姫だというのだ。ますますおもしろい、〈銭天堂〉シリーズで大人気の著者の妖怪ファンタジイ第5弾。／装画・挿絵＝Minoru

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[☆よいこ]

児童書。長屋の大家のドラ息子、久蔵の恋人は華蛇族の姫、初音(はつね)。しかし人間のと付き合いを反対され、初音は乳母の萩乃（はぎの）に連れ去られてしまった。久蔵は初音との仲を認めて貰うために、妖怪の子供を預かるという試練を3つクリアしなければならない。久蔵のもとに連れて来られたのは、貧乏神の息子と蜘蛛夜叉御前の娘…。子預かり屋の先輩である弥助の助言を得つつ、奮闘する久蔵。しだいに妖怪との付き合いを覚え、初音と一緒になる覚悟を深める▽人と妖怪の価値観の違い、時間感覚の違いがよくわかる。おまけは従者たちの息抜き

2020/11/22

[こゆ]

3年ぶりの再読。小6と共読本。二人の恋に反対するお乳母さんに連れ去られた初音姫を取り戻すため、久蔵は3つの試練に挑むー。前回も思ったけど、久蔵も妖怪の世話が上手いんだよな。大家もいいけど、妖怪の子預かり屋もうまくやりそう。すぐに千弥に泣きつきはするけど、本当のピンチは自分で切り抜ける久蔵が頼もしい。こりゃ初音が惚れる訳だよ。最初に面食い丸出しで千弥にウザ絡みしていた初音姫の成長も著しい。プロポーズが素敵。巻末の従者たちの飲み会も楽しい。寝言猫のまるもも烏天狗の双子たちも可愛い。

2025/12/14

[蒼姫]

５巻目。初音との仲を認めてもらうために３つの試練に挑む久蔵のお話。女ったらしでどうしようもない遊び人の久蔵が頑張る姿が印象的。憎めないキャラだし根はいい人なんだろうね。

2021/01/23

[のらいぬ]

シリーズ5作目、久蔵の奮闘を描いた一冊です。最初のうちは、久蔵のことをちゃらんぽらんな遊び人だと思っていたけれど、初音のためにさまざまな試練を乗り越えていく姿にぐっときました。子供に優しい姿にきゅん！つやに自分の骨をあげる約束をしていたけれど、初音が怒らないかなぁ…？（笑）「わたくしが生きて久蔵のことをおぼえているかぎり、久蔵は消えたりしないもの」切ないけれど、それでも寄り添いたいという強い愛を感じるので、やっぱり異類婚姻譚が大好きです！従者たちの飲み会での愚痴も面白かった（笑）まさかの夫婦にもほっこり！

2020/12/27

[Enju35]

いやぁまじいいね。泣けるし笑える！

2021/01/26