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内容説明
戦後のサーカス団を舞台にした、古屋兎丸作品史上最も美しい天才少年の栄光と挫折。花形空中ブランコ乗りとして脚光を浴びていた龍之介だが、身体に生じ始めた違和感と追い上げてくるライバルの存在によって、少しずつ歯車が狂い始める。魅力的なキャラクターと息つく暇もない展開で話題の青春群像物語、待望の第2巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
22
サーカスをスポ根として描く。しかも令和の時代に。このセンスが古屋兎丸だ。ルナの登場で妖しさも加わり、かつ、龍之介の過去がダークなムードを効果的に醸し出す第2巻。「汗と涙と喜び サーカスって人生そのものだと思わないかい?」209ページからの、龍之介の心の深層を描いた場面がすごい。それでいて、スポ根を損なわず、損なうどころが直結している展開が素晴らしいのだ。2022/04/23
阿部義彦
13
サーカス小屋の天井にあるシンボルでもあるお月様の中には1人の美少女が団長によって監禁されていた様です。龍之介は身体の成長に伴い3回転が難しくなったので無茶な絶食をして再び花形へと返り咲きを狙います。かれんが龍之介に気があるのを知って乱歩は嫉妬に燃えます。そんな中昔サーカスでブランコ乗りだった夕夜さんがヤクザに身をやつして尋ねてきて、サーカス団のブランコ乗りの過去の人間関係が明かされます、団長は愛する息子をブランコの失敗により亡くしていました。衣装のスージーなど魅力溢れる脇役も見事。何処へ向かうのか?2022/04/25