内容説明
深川の飲み屋で店の親爺とその女房が斬殺された。店が物色された様子もないことから、元岡っ引きで親爺の寅五郎を狙ったものと思われた。数日後、今度は薬種問屋に強盗が入り、千二百両もの大金が奪われる事件が起きた。殺された番頭の首には、寅五郎と同じ刀傷が――。奉行から密命を受けた隠密同心の長月隼人は、二つの事件にある共通点を見出す。かつて江戸を騒がせた黒鴨一味とそれを追っていた寅五郎。復讐の牙を剥いた盗賊たちに、隼人の剛剣が立ち向かう。大好評書き下ろし時代長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
1
いつもの展開。安定感2018/03/31
犀門
0
#195★★★☆☆2015/09/30
ひさか
0
盗賊の黒鴨一味との戦いを隼人の剣と同心天野他岡っ引きの活躍で書いてあり、いつもと同じようなレベルのお話でした。少し変わった展開があっても良かったのですが。 2012/08/19
あかんべ
0
犯人が相変わらずのメンバー。だが探るとなると車も携帯もない時代、人海戦術しかなかったろうが、隼人も女なら、昔の訳ありの女と恥じ入ったふり。男なら昔世話になった恩人としてそれぞれの役者ぶり。鉤縄を操れる八吉は御用御用と叫びながら十手を差し出しながらも、後ずさりしてしまう手下の中で心強い味方。2012/07/31